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2011.7.6   日経産業新聞の特集記事「ネットのチカラ第7部進化するデジタル世代(上)」から

デジタルネイティブ第2世代が日本の競争力を左右する

コラムでは、生まれてきたときからパソコンやインターネットが身近にあり、成長の過程でICTを使いこなす「デジタルネイティブ」が将来の日本の競争力を左右するという。

SNS世界最大手で映画にもなった「フェイスブック」のマーク・ザッカーバーグ(27)をデジタルネイティブ第1世代というなら、アマゾン創業者のジェフ・ペソス(47)やデルの創業者マイケル・デル(46)の子供世代のデジタルネイティブ第2世代が、今や学びから付加価値を産む時期に来ているという。コラムで紹介された、渋谷教育学園幕張高校(千葉県)の高校2年生、渡辺祥太郎君(16)はまさにデジタルネイティブ第2世代だ。彼は、今年の夏休み、シリコンバレーの武者修行「スタンフォード大学の夏期講習」に参加し、iPhoneアプリの開発を海外の同世代の高校生が合宿形式で学ぶという。

渡辺君はすでに、2010年5月に日本の負債総額を示す「日本の危機~借金時計」などのアプリを開発し、他の自作アプリと合わせて6万ダウンロードを越える人気アプリを創った。彼はシリコンバレーで起業したいといい、視線は米国に向いているという。

開発ベンチャーでも上海合宿と称して、中国人と交流しながら開発を行うという。このベンチャー社長も24歳だ。彼は、中国でいう「ウミガメ族」に刺激を受けたという。ウミガメ族とは、中国に生まれ、世界で修業し、中国に戻って活躍する、中国版デジタルネイティブ第2世代だ。

米調査会社ガードナーのシニアバイスプレジデントであるピーター・ソンダーガードは、デジタルネイティブたちが、今後の企業のIT革命をリードすると予言している。どうやら国家百年の計は、デジタルネイティブを如何に育て上げているかにかかっているようだ。

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