【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の特集記事「英海兵隊流・危機時の組織運営を聞く」から
2011/04/07
2011.3.22 日経産業新聞の特集記事「英海兵隊流・危機時の組織運営を聞く」より
緊急対策と復興は別系統で同時に開始
コラムは英国海兵隊のノウハウを応用した組織運営法を助言するマッキニー・ロジャース日本代表岩本仁氏が示す危機対応について解説している:
【初期体制】
- 先ず災害発生時に、主要部門ごとに、社員の安全確保等の短期活動を担う「緊急対策チーム」と事業の被災前の水準に回復させる中長期活動をに担う「復興チーム」を設置する
- ポイント①:両チームは別々である
- ポイント②:復興チームは緊急対策チームのバックアップとなる
- ポイント③:どちらのチームも同時に活動を始める
- 経営陣は、緊急対策チームと復興チームの責任者を務め、出来れば調整役の役員も指名する
- 経営陣と経営対策チームの責任者は、被災後速やかに現状を把握する
- ポイント:被災の原因分析は復興チーム。ここでは、被災の事実の把握を行うことを優先する
【初期の指示】
- 直面する課題を5つ程度に分け、経営者の責任で優先順位を決定する
- ポイント①:大きな問題に関連した小さな問題の把握と解決は現場に任せる
- ポイント②:最重要課題には経営者自らが参画する
- 経営者やチームの責任者が対策を示す場合は自社のビジョンを部下に示すことをわすれないこと
- ポイント:復興をやり遂げた場合の恩恵や危機を乗り越えることで企業の価値が高まることを具体的に示し、部下のモチベーションをあげる
- 最初に上司に相談なしにやっては「いけない」事項を決める
- その後は部下に対策を実行する権限を委譲する
【チームの責任者の役割】
- 上部組織からのプレッシャーを吸収して現場の自由度を確保する
- 被災によるパニックで動けない部下を役割から外し、人事管理を行う
【リーダーシップの維持】
- 部下の人心掌握
- ポイント:部下を落ち着かせる
- ポイント:貢献した社員をねぎらう
平時にも危機時のシミレーションを行うことは訓練として必要だが、経営者としては危機時の優先度付けと初期の指示が最重要だ。
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