【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「西川英彦の目:無印良品、家づくり講座」から
2011/03/08
2011.3.3 日経産業新聞の「西川英彦の目:無印良品、家づくり講座」より
製品を知ってもらうための学習の場を提供する
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、「無印良品」を売る良品計画の子会社で住宅事業を展開しているムジ・ネットを例にあげ、消費財といえども、商品を知ってもらう場を提供することで購買につなげようというメーケティングを解説している。
住宅メーカーの製品を比較・研究した人も、博多や新宿で開催されている同社の講座に参加するという。同社のコンセプトは「住み手が自在に編集できる家」だそうだ。モデルハウスもこれに即して展示し、製品の理解のために講座やメルマガを利用する。顧客がどの程度住宅に関心や知識を持っておるのかを、学習の場で、インタラクティブに行うところが特徴だ。以前は住宅に無関心であった人もインテリヤの展示や情報に触れているうちに、学びながら商品に関心を持っていくというわけだ。
このようなハンズオンは従来はコスト高で非効率と思われていた。ところが、顧客にとっての論法ではない。今は、売り手と買い手のコミュニケーションが気付きを生み、意欲を高める時代だろう。
コメント