【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:銀幕に見る『天才』予備軍の集中力」より
2011/03/10
2011.3.3 日経産業新聞の「眼光紙背:銀幕に見る『天才』予備軍の集中力」より
映画「ソーシャル・ネットワーク」の背景
コラムでは、オスカーを逃したとはいえ、今年大きな話題となった映画「ソーシャル・ネットワーク」の背景から日米の起業家精神と環境の違いについてコメントしている。
私もこの映画を、一青年の青春映画と捉えた。既に見られた方の中には異論があるかもしれないが、ハーバードを軸にした歴然とした米国のエスタブリッシュメントのエリート意識と起業家精神の起源に関するところは非常に興味深い。
ハーバードスクエアのシーンでは数十年前に私も通学していた風景に懐かしさを感じた。と同時に、当時からも脈々と続いている、知的なフロンティア精神に畏敬を感じ、また憧れもした。未だ、日本の大学で同じ感覚を覚えないのは、どんな起源であれ、新たなモノやコト、サービスを生む創造性を周りが応援し、時には厳しく、時には暖かく支える環境がないことだ。
ビジネスを、あるいは金銭を取り扱うことさえ、象牙の塔では卑しいと思う社会と、金銭を未来のある若者や社会的な貢献と受け止め、起業=「やったね」という感覚をもった社会では、躍動感がこうもちがうのかと思わざるを得ない。
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