【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の特集記事「強い大学:第5部過熱する受験生争奪戦③」から
2011/02/15
2011.2.10 日経産業新聞の特集記事「強い大学:第5部過熱する受験生争奪戦③」より
進む入試業務委託、もはや採点や問題の検証も外部委託
コラムは、多くの大学では、タイトルにあるような外部委託は自粛されているだろうが、既に企業の力を使って、入試業務の効率化を考える私大が増えているという。
入試は問題の作成や学習指導要領との検証、立会、採点、合否通知といった人海戦術による。しかし、コラムでは都内のある私立大学の一室で、3学部7学科の入試に用いられたマークシートを得点の採点と累計を請け負った会社が作業を行っていることを紹介。合否判定が遅れれば、志望者は他の大学に流れる可能性もあり、合格ライン上を設問の配点調整をうまく行わないと合格者の歩留まりに影響を与える。入学者の欠員は大学の収支に影響を与え、超過合格は文科省からの助成金の減額につながるという。そこで、タイムリーにコストを安く、ICTを使って採点と配点業務を外部に行わせるわけだ。
外部委託の企業は、大学から中国等の留学生入試を丸ごと引き受けたり、入試問題の作成を請け負うこともあるという。予備校の代々木ゼミナールは約10大学から入試問題の作成業務を受注したという。さらに、入試実施前に問題の検証を指導要領に準拠しているか、正解が導けるかといった不適切な問題がないかどうかのチェックも代ゼミを受託したという。
行政は問題作成の外部委託に対して自粛を促しているが、私大にとっては業務の効率化は避けられない。
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