【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「データ分析達人めざす8(最終回)」から
2011/01/08
2011.1.4 日経産業新聞の「データ分析達人めざす8(最終回)」より
統計・調査の落とし穴とは
コラムでは、初心者が陥る落とし穴と専門分野の人でも陥る落とし穴について解説している。
【初心者のデータ分析の落とし穴】
・多くは統計や調査の知識不足が原因:黄色が要注意
事例1:完全失業率
- 基本的には景気が良くなると下がる
- 景気回復期には、職探しを積極的に行うため上昇する
事例2:物価
- 景気が良くなれば上昇する
- 資源価格が上昇すると物価も上昇する
事例3:長期金利
- 景気拡大の期待で上昇
- 国の財政悪化で国債が売られ長期金利が上昇
【専門家でも陥る落とし穴】
・統計も時間とともに性質が変わることを忘れる。時代の流れによってデータの使い方が変化することをわすれないこと。
事例1:設備投資
- 従来は、「船舶・電力を除く民需」のデータは設備投資に半年先行するとされてきた
- 現状、受注額に占めるIT関連機械の比重が高まり、先行期間が3カ月程度になった
- さらに携帯電話端末の比重も高まり、「船舶・電力・携帯電話を除く民需」をみるべきだ
事例2:GDPからGDIへ
- GDPが貿易依存度が高まってきた日本では、そのまま所得に結びつきにくい構造となった
- 実質経済成長率が高くても、資源価格の上昇で所得が海外に流出することが多くなってきた
- 経済政策の基本データとしてGDI(国内総所得)が直接的な経済活動を表すとして、GDPに替る指標となる
どうやら、データ分析も達人は「臨機応変」が必要なようだ。
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