【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「ネットのチカラ第3部冒険者たち④」より
2010/11/03
2010.10.28の日経産業新聞の「ネットのチカラ第3部冒険者たち④」から
ネットでは既存事業の10年ひと昔が5年ひと昔以上に
コラムでは、検索大手のグーグルは「成長が鈍化した旧世代企業」、新興のフェースブックも新興企業の追撃を受けているとい、急速な変化がネットを支えているという。携帯電話のブラウザ大手のACCESSでさえ、米アップル社のストアで急激に売り上げを伸ばしている「i文庫」の開発陣に驚いたという。開発はたった一人、会社も全員で2名のソフト会社。クラウドコンピューティングとアップストアのような自作ソフトの展示棚の台頭、さらにソーシャルメディアが力をもつことから、ソフトの開発現場は大きく様変わりした。
高価なサーバは不要、開発環境もネットから供給でき、顧客のニーズもSNSでやり取りしながら把握ができる。こんな環境は、2004年のグーグルの台頭でクラウド環境が整った後から急速に”常識”となった。
米国のVCが「80年代はパソコン、90年代半ばのネット登場に続く第3の波はSNS(交流サイト)」と説いている。新興勢力のネットベンチャーにとって、開発、販売、販売促進をネットに手軽に行えることはここ数年急速に整った。これまでは大手や中堅企業少なくともが数千万円の投資を必要としたことが、無料やオープン化で、数十分の1から数百分の1のコストで実現できる。まさにアイデアと実行力で決まる世界だ。
面白いことにこれまで大きく稼いできたIT分野、ソリューションサービスは、精彩を欠く。クラウド化は、安価でカスタマイズに手間ががかるとされてきたが、ここにきてカスタマイズを考慮したサービスが表れ、ITソリューションの価格競争は熾烈になりつつある。何を持ってソリューションを行うかの勝負から、ソリューションで顧客の何に付加価値提供するかに変化してきている。さらに、この変化は、上記のSNSやソーシャルメディアの普及に呼応している。ITソリューション事業でも、付加価値を求められる時代に、SNSのような顧客のニーズの傾聴戦略が必須となってきているようだ。
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