【ヒット商品】ネタ出しの会 3. 発想編 「ヒット商品ネタ」を生みだす8つのトレーニング①「発想の地平線」まで行こう!
2010/05/28
これまでは、いわばヒット商品作りの準備体操。ヒットにつながるアイデアの出し方を紹介しました。これからは、アイデアを徐々に具体化するプラクティスを紹介します。
商品企画の第一歩
先ず、商品企画の対象を選びましょう。これまでのアイデアノートを読んでみて、一番商品イメージが出易いものを選びましょう。もちろん、ワクワク感があるものを優先しましょう。
例によって「真夏のチョコレート企画」です。では、プラクティス10で体験した、動詞の突っ込みを入れて曼荼羅風でアイデアを拡げます。
動詞の突っ込みで開始!
図は、「真夏においしくチョコレートを食べる」で展開したものです。
(仕事で役立つ?) l 暑い外回りでもリフレッシュできる l 冷えた事務所でも、リフレッシュできる |
(いくらかかる?) l ワンコイン(500円)で数本ストックできる。 |
(どんな情報がいる?) l 外気温と食感の関係がわかるデータが必要である。 |
(何かモノが必要?) l 保温する装置が必要である |
真夏においしくチョコレートを食べる |
(仲間の助けは必要?) l 試食調査の支援をお願いする |
(誰とやると効果的?) l 職場単位で購入することで、単価が下がる l 職場単位で購入することで、一人で食べる恥ずかしさがなくなる |
(世間が認めてくれる?) l メタボ対策となることを証明する |
(プライベートに役立つ?) l チョコレートを食べることが好きである l チョコレートを作ったことは今までにはないと思う |
これだけでは、まだまだ広がりがないですね。それぞれのエリアでもっと、掘り下げが必要です。それには、「どうして?」を繰り返して、展開していくことです。でも、曼荼羅をまた書き直して展開するのは少し骨が折れますね。そこで、アイデアのサプリメントでも紹介している、図解術を使って、掘り下げを楽にして見ましょう。
図は、同じ内容を書いたものです。表計算ソフトを使って、曼荼羅の真中を主題に、周りをアイデアレベル1の列に、「どうして?」の答えや掘り下げたアイデアをレベル2の列にどんどん書き込んでいきます。パソコンだと気兼ねなく、広げていけますね。
ざっと、展開すると次の図のようになります。
「真夏においしくチョコレートを食べる」という企画で突っ込みを進めると、
1.
商品をストックして買ってもらうと他人のものと混じってしまう。これをどう防ぐか
2.
暑いときに冷たいものが常識だけれど、アイスなど年中冷たくてもニーズがある
3.
メタボ対策として、過食でなければ、バランス食品として売れないか
4.
職場環境を考えると、冷蔵庫が必ずしもあるとは限らないと思う
5.
爽快感のあるミントチョコも良いが、他社の商品もある。逆に冷えた事務所でリフレッシュできる夏向けチョコドリンクはどうか
といった疑問やアイデアが出てきますね。
「発想の地平線」
「動詞の突っ込み」もある程度進むと理由が明確でなくなってきます。確認や調査が必要になってくるからです。憶測でのアイデアは、そこまでが限界という訳です。この限界を「発想の地平線」と呼んでいます。「発想の地平線」は、詳しい調査や確認をする以前の発想の限界です。商品に具体性を持たせるために、「発想の地平線」までは一度は到達してください。
では、プラクティスに進んで、実際に「発想の地平線」まで到達しましょう。
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