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【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『シーガイア』とIR」から

2024.5.12  日本経済新聞の記事「春秋:『シーガイア』とIR」から

海外が遠かった時代の常夏の国は宮崎

コラムの著者が語っているのは、経営破綻したシーガイアのこれまでの経緯とカジノを含む統合型リゾート(IR)の候補地に擬せられていただけに将来性について語っている。

○30余年の紆余曲折はまるで日本経済

コラムの著者によれば、1967年10月2日京都発のハネムーン専用列車「ことぶき号」が宮崎に初めて乗り入れたと言う。当時、ホームに降り立つ新婚カップル90組を宮崎市長が直々に出迎えた。このころ南国宮崎は観光ブームに湧き立っていた。昭和天皇の5女、貴子さんと島津久永氏夫妻が新婚旅行先として1960年5月に選ばれたからである。

ご当地ソングもつくられ、NHKは朝の連続テレビ小説「たまゆら」(川端康成原作)を放映したと言う。まさに海外が当時遠かった時代、宮崎は常夏の国であった。

その宮崎にシーガイアは復権を願い、第3セクター経営の大型リゾート施設として1993年に開業した。しかしバブル崩壊の影響をもろに受けて経営破綻。米投資会社の手に移り、最後にセガサミーホールディングスが買収した。さらに最近の報道では米投資ファンドに売却されるという。目まぐるしい転変はまるで日本経済のようである。

議論を呼んだIRにも似せたシーガイアであるが、その可能性も消える売却劇である。だが当地は今も美しい海岸があり、開発を免れたクロマツの林は、いまも人の世の思いとは別に常夏の国であることを彷彿とさせている。☀️🌊🌴🍣🐟✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「社説:起業の加速で日本経済に活気を吹き込め」から

2024.5.10  日本経済新聞の記事「社説:起業の加速で日本経済に活気を吹き込め」から

「スタートアップ育成5ヵ年計画」の実践は今こそ

世界でスタートアップ企業への資金調達へ逆風が吹いている。背景に金利上昇により米国などで投資が落ちんでいるからである。社説の著者によれば、日本は相対的に影響は軽微である。この経営環境をチャンスと捉えることが日本で起業と経済を活性化につながると訴えている。

○VB投資がまだまだ細く専門人材も弱小、大手企業の支援も

社説によれば、KPMGの調査で2024年1〜3月期の世界のVC投資は前年同期より21%少ない759億ドルで8四半期連続で前年割れであった。日本国内は横ばいであった。

とはいえ、良い状況ではない。日本国内の若い企業への資金の流れは以前として細い。2024年1〜3月期も世界の1%強に留まっている。VCやファンドの強化が相変わらずの課題である。

大企業の役割も大きい。多くのCVCは社内のM&A部門と別になっており両部門を一体化して専門性を高め効果をあげるべきだと社説では指摘している。投資先やその候補をM&Aの対象に捉え、機動的に資金が投入できるようにしたい。良き事例は、KDDIと通信関連のVBであったソラコムの上場がある。

VBの成長は資金のみならず、法務や財務などを担当する専門人材も不可欠である。日本は市場参入の容易さは改善されているが、専門人材の分野で諸外国に劣っていると、米バブソン大学などが20242月に公表した世界の起業環境の比較調査報告が示している。専門人材の育成と流動性が必要である。また、起業家教育や企業家の地位も海外に比べて見劣りしている。若いうちからキャリアパスの1つに起業があってもおかしくない。岸田政権が2022年に策定した「スタートアップ育成5カ年計画」を実践するのは今がチャンスである。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「経営の視点:新卒採用は急がば回れ、非効率がミスマッチ防ぐ」から

2024.5.6  日本経済新聞の記事「経営の視点:新卒採用は急がば回れ、非効率がミスマッチ防ぐ」から

一括採用で多くの学生のスキルや適性を見極めることは困難

2025年春に卒業予定の大学生を対象にした採用選考が6月から解禁となる。すでに例年より「売り手市場」との見通しを立てているところも多く、企業側にも焦りがある。コラムの著者 半沢 二喜氏(日本経済新聞 編集委員)は、いくつかの企業での採用法を例示時ながら、ミスマッチを減らすことを考察している。

○採用方法を多様化し、手間をかけてこそミスマッチを減らすことにつながる

リクルートの調査によると、今年4月1日時点で、採用の内定率は58.1%で前年同月を9.7ポイント上回っているという。つまり採用活動の前倒しが顕著で、予定人員数の確保が優先しており、採用後に大学生も企業にとっても大きな損失となるミスマッチが増えないかと半沢氏は危惧している。つまり効率を優先するがあまり、ミスマッチが増え、本末転倒となりかねない。そろそろ新卒一括採用を見直すべきだと半沢氏は語っている。

  • あえて非効率を選ぶ中古品売買のバイセルテクノロジーズ:同社は通年採用で1対1の面接に約1時間かけるという。これまで悔しかったことや楽しかったことを聞き取り、「何のために働くのか」という根源的な問いについて語り合うのだと言う。適材適所で活躍してもらうために、個人が成長する背景を感じ取り、価値観を擦り合わせることだという。
  • U-NEXT HOLDINGS:2019年採用から改革を継続。学生にはエントリーシートの代わりに自己PR動画の提出を求めるのだという。学生側が面接官を選定でき、最終面接に不合格になっても再挑戦できる。企業と学生は対等という考えから、各選考での通過者数や内定受諾者数を同社のウェブで随時更新している。
  • ジョブ型人事制度を導入する日立製作所:新卒採用でもマッチングの精度を上げる試みを行なっている。職種別採用の他に、新入社員らの紹介による採用を拡充している。さらに約2週間の長期インターンシップも推進している。受け入れる現場の負担は大きいが、人事部門が必要性と有効性を説いて回って増やしている。長期インターン生の採用率も増えたという。

一括採用で大量の面接を行うことでスキルや適性を判断するのは極めて難しい。例示の企業のように、採用法を多様化し、手間をかけることでミスマッチを減らす。今年のチャレンジはこの辺りにある。🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『築地は守る、豊洲は生かす』」から

2024.5.7  日本経済新聞の記事「春秋:『築地は守る、豊洲は生かす』」から

転機の日本経済を映してきた築地

「築地は守る、豊洲は生かす」と小池東京都知事が啖呵を切った再開発ではあるが、現状はどうか。コラムの著者は、連休最終日に築地を訪れ、訪日外国人も含めごった返した様子をみて、その歴史を振り返ってみている。

○かつては外国人居留地でもあった

コラムの著者によれば、当日の築地は、まるで歩行者天国の状態で3人に2人は外国人と思えるくらいの喧騒であったという。この通りの端にある波除稲荷神社が築地の歴史を伝えているという。江戸初期の明暦の大火の復興で、武家地として埋め立てられたという。工事は東京湾の荒波で難航した。だが、稲荷神社でお稲荷さんを祀ると波は収まり、工事が進んだという。その稲荷神社が波除稲荷神社の起源である。

江戸幕府は開国に合わせて、築地は外国人居留地となった。明治時代以降は関東大震災で日本橋にあった魚河岸が築地に移ってきたという。まさに移ろう築地の姿は転機の日本経済を映している。

東京都の構想では、築地が次はスタジアムを中心とした国際交流拠点として生まれ変わると言う。舟運で羽田空港と結んで東京の玄関口にする構想もある。

冒頭の小池東京都知事の言葉にあるが、計画では食文化の発信を謳うが、周りはオフィス街でどんな形態になるのか。この築地場外の風情は残したいところであろう。訪日外国人も日本の食文化や東京の玄関口の雰囲気を味わいたいはずだ。🍣🐟✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:夫婦別姓」から

2024.5.7  日本経済新聞の記事「「あすへの話題:夫婦別姓」から

別姓を希望する人には適応

コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)によれば、夫婦に同姓を義務付ける制度が「ビジネスを阻害している」と経済界が動き始めたという。旧姓併記では済まされない経済損失について語っている。

○家父長制の遺物か

烏飼氏によると、選択的夫婦別姓制度を誤解なき説明は、別姓にすることを「強制」ではなく、希望する人には認めるという制度である。烏飼氏はその導入を早く導入してほしいという。

烏飼氏自身も「同姓の強要」で苦労したという。つまり、

  • 銀行口座:戸籍名が原則。
  • 健康保険:夫が「世帯主」で家父長制の遺物?
  • 大学:通称で旧姓
  • パスポート、研究業績:カッコ入りで旧姓が認められる
  • 航空券:戸籍名

というのは何とか対応できても、緊急連絡をしかも海外、英国で使う際に、宿泊先のホテルで「トリガイという宿泊者はいない」と言われたから大変。連絡に相当の時間がかかった。英国のヒースロー空港で苗字が問題となり、係官に「日本では夫婦別姓が認められていない」と言うと、「それは不便でしょう」と同情されたという。

国際的にも韓国は夫婦別姓であり、スペインなどは両親どころか祖先の苗字をいくつか並べる。

企業でも「旧姓併記」だけでは女性管理職が増えて扱いが特別扱いではなくなってきた。男女を問わず自分自身が望む苗字で生きていく社会が本来ではないかと、鳥飼氏は示唆している。👩👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇬🇧🇰🇷