【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「<未来図>漁師激減、7万人、もう『スシ食えねェ!』」から

2024.12.2  日本経済新聞の記事「<未来図>漁師激減、7万人、もう『スシ食えねェ!』」から

1980年代をピークに高齢化と不漁で激減

コラムの著者 佐々木たくみ氏(日本経済新聞社)によれば1980年代の日本の漁業は黄金期であったという。45万人の漁師が過去最多の年間1300万トンを漁獲したという。自給率が9割と食卓の主役であった。しかし、黄金期に流行ったアイドルグループ「シブがき隊」の「スシ食いねェ!」から40年経過し、漁獲量も漁師も7割減で2050年に7万人になるという。この現状の中、水産関係者の課題解決について取材している。

○人材育成とハイテク化

佐々木氏によれば、秋刀魚の漁獲量は10年前から9割減、イカは8割減で資源も枯渇している上に、漁師の減少も大きな影響があるという。漁師数は統計上12万人とされるが、実際はもっと少なく、65歳以上が4割で、稼動している漁師が半数ほどの漁協も多いと言う。水産庁は2050年代には7万人に減ると予測している。

市場ではデフレーションが長引き、スーパーマーケットでは比較的安い輸入冷凍品が並んでいる。干物の鯵はオランダ産、エビは東南アジア、タコはアフリカと産地は海外になり、さらに切り身や骨取り済み品など海外での加工品も増えている。

佐野雅昭氏(鹿児島大学教授)はマーケティングの観点からも考察している。季節性もあり少量多品種の日本の地魚は本来は最高の価値があるものであるが、量販店にとっては売りにくい商材になったしまったという。

商圏を奪われ、気候変動で漁獲量も減り、漁師の経営は悪化。これでは後継者は育たない。そこで、各地では、課題解決を進めているという:

  • 働きやすい現場:休暇制度などの就業規則を見直したり、女性でも働けるようにトイレの増設などを進めている
  • ICTや商品企画の専従:スキルをもった人材の全国募集
  • 養殖場などのDX化:日本サーモンファーム(青森県深浦町)では津軽海峡で給餌船と水中カメラを設置して、陸上のパソコン画面で魚の健康を管理しながら遠隔操作で餌をまく。給餌データを蓄積し、体力や経験に自信のない人でも担当できる仕事に変えた。

このような課題解決の努力で微増であるが、若年層の漁港定住も進みつつあると言う。🎣🚣‍♀️🦑🐟🐙🐡🎓💡♪💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews>科学軽視のトランプ氏、米国の国力低下懸念」から

2024.12.1  日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews>科学軽視のトランプ氏、米国の国力低下懸念」から

前任期中に気候変動や感染症などの分野を中心に予算を大幅に削減しようとした

米大統領にドナルド・トランプ前大統領が返り咲くことが決まった。コラムの著者 小玉 祥司氏(日本経済新聞社 編集委員)はトランプ氏の返り咲きは米国の科学技術分野へ多大な影響を与えることになると見ている。小玉氏は前回の任期中の言動から次期政権での動きを予測すると、科学技術への軽視は引き続き行われると懸念を表している。

○米国の科学力低下は国力の低下につながり、世界の一層の不安定化につながる

小玉氏によれば、前政権時に気候変動分野を始め幅広く科学技術関連予算を削減しようとしたが、今回も「反ワクチン」を唱えるロバート・ケネディ・ジュニア氏を厚生長官に指名して科学軽視の傾向を加速しようとしているという。科学技術の停滞だけでなく、米国の国力低下を招く懸念もある。

すでに大統領選での結果が、欧米の主要な科学雑誌で科学者の声として影響を取り上げているという:

  • 英ネイチャー誌:記事で「世界中の科学者が失望と懸念を表明した」と紹介。
    • 2016年ノーベル化学賞を受賞したフレイザー・スタッダート博士は「世界のすべての人々にとって、非常に悪いことだと感じることを目の当たりにした」と言うコメントを引用している。
    • 科学誌から懸念の声が上がるのは、前回の任期中にトランプ氏が気候変動や感染症などの分野を中心に大幅に予算を削減しようとしたからである。

2016年の大統領選挙中からトランプ氏の科学に対する冷淡な主張が目立っていたが、なかでも「地球温暖化はウソだ」という発言はよく知られている。2018年度の予算教書では、環境問題を担当する米環境保護局(EPA)の予算は3割強削減するとした。当時の米議会は民主党の攻勢もあり、この削減案は阻止された。しかし、今回の米議会では、上下両院とも共和党が多数を占め、トランプ色が強く、予算削減も懸念される。

基礎的な科学研究は将来の先端技術や産業を育む苗床だと小玉氏は指摘している。科学への投資縮小が将来、米国の国力低下を招く懸念が大きいと言う。それが一層、世界の不安定化に拍車をかける可能性があることを警告している。🌪️🚀💊🎓💡♪💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「スパコン、『発熱』で進化失速」から

2024.12.1   日本経済新聞の記事「スパコン、『発熱』で進化失速」から

失速は深刻で日常生活の停滞にもつながる

コラムの著者 福井 健人氏、阿佐 美茜氏(両氏とも日本経済新聞社)らによれば、スーパーコンピューターは感染症対策や気象の予測など幅広い研究分野で活躍し、国民の安全や暮らしを守っている。だが、いま足元でその進化が止まろうとしているという。要因は、ごみ焼却施設や火力発電所並みの排熱の処理と大量の電力供給の問題でという。進化を止めないためにも、その対策はどうなのかをコラムの著者らは説いている。

○極地移設や先端の光技術や量子コンピュータもコスト高や実用化問題が存在

コラムの著者らによれば、スーパーコンピューターは人類に数々の恩恵をもたらしてきたと言う。正確な気象予報は、大規模な計算が必要で、性能が上がるほど、狭い地域の気象を長時間にわたって予測でき、災害対策に役立つという。日本では、最速のスパコン「富岳」は台風の進路や状況を予測し、発生が懸念される南海トラフ沿いの巨大地震や津波の予測にも活用されている。

その頼りになるスーパーコンピューターの進化が止まろうとしているという。大きな要因は、排熱である。コンピューター本体に使われる半導体の中を流れる電流を制御するトランジスタの数が、従来の面積あたりの2倍に増え続けている。このまま半導体の微細化が進むと、面積あたりの電力消費量や排熱の量も跳ね上がる。ごみ焼却施設や火力発電所並みの排熱がでる。そこで冷却をする設備が必要となる。富岳では電力消費の約3割を冷却設備で利用し、年間の電気代は約10億円に達する。

巨大のスーパーコンピューターをどう冷やすか。多くは水冷式で水を循環させて冷却をする。さらに、北極など極寒地での設置の考えられるが、電力を賄うための保守などの人件費が多く、しかも極端な立地は採算が取れない。となれば、半導体自体の発熱を抑える技術開発が必要となる。1つは電気信号の代わりに光信号で行うもので発熱が少なくなる。また、半導体の微細化を諦めて、通常のスパコンを並列に多数繋いで使ったり、開発が進む量子コンピューターを活用するなら、排熱の問題を避けて高度な計算ができる。ただ、実用化には時間がかかる。🗳️📃🏢🧑‍🔬👩‍🔬🔬👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「SNS、選挙の争点単純に『分かりやすい主張』拡散」から

2024.11.26   日本経済新聞の記事「SNS、選挙の争点単純に『分かりやすい主張』拡散」から

名古屋市長選などポピュリズム懸念

手軽に情報を入手しやすいSNSは有権者の政治への参加意識を高める利点がある。一方で、聞こえのいい政策や主張が広がりやすいと言う特徴があるという。コラムの著者は、SNSが結果を左右した最近の選挙の事例について考察している。

○SNS選挙は候補者やその関係者以外の参加者が自らの主張を発信させるのが特徴

コラムの著者によれば、SNS選挙では争点や構図を単純化し、ポピュリズムを増幅したり社会の分断を深めたりする懸念を残すという。

  • 名古屋市長選挙:
    • 勝者:広沢一郎氏(元副市長、前市長の後継指名)
    • 敗者:大塚耕平氏
    • 15年間の看板政策の「市民税減税」の継続をSNSなどで候補者らが積極発信。広沢氏は継続と引き下げ幅の拡大を訴え、大塚氏は効果を検証の上、継続を判断するとした。
    • 広沢氏は、「減税vs.非減税」の論戦を展開し、ひとり既成政党に立ち向かう構図を作り出し成功。

SNS選挙は候補者やその関係者以外の参加者が自らの主張を発信でき拡散もできるのが特徴である。SNSにはアルゴリズムで接する情報が絞られる「フィルターバブル」などの特性があって、有権者自身が求めたり好んだりする情報だけをピックアップできる。この特性から、言説が先鋭化し、参加者がわかりやすさを求めて、争点や構図を単純化するきらいがある。

  • 衆議院選挙:
    • SNSの発信に力点を置いた国民民主党、れいわ新選組、参政党、日本保守党が勢力を伸ばした。これらの政党は、減税など国民の負担を減らす公約を掲げた点で共通している。
    • 国民民主党は「手取りを増やす」政策を訴え、若年層を中心に現役世代の支持を得た。「自由民主党や立憲民主党は高齢者、国民民主党が現役世代を支える」という構図をつくった。

7月の東京都知事選挙、兵庫県知事選挙などいずれもSNSを通じて既存の政治勢力と対峙する構図を作り出し成功に導いている。選挙戦では、候補者やその支援者への誹謗中傷や事実関係が曖昧な主張も飛び交い対立を煽ることとなった。 🗳️📃🏢🧑‍🔬👩‍🔬🔬👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「Deep Insight:中ロが喜ぶ第4の『戦争』」から

2024.11.28   日本経済新聞の記事「Deep Insight:中ロが喜ぶ第4の『戦争』」から

第4はワシントンの政治内戦

11月22日〜24日カナダのノバスコシア州ハリファックスで開かれた国際安全保障フォーラムで、欧米の軍首脳や閣僚、専門家が会し世界情勢を討論した。コラムの著者 秋田浩之氏(日本経済新聞社 コメンテーター)は、この討論を通じて最大の焦点になったのはトランプ次期政権で米国と同盟国がいかに連携し、世界的な軍事行動などに対応していくかについて考察している。

○トランプ次期政権は世界の危機を封じ込めるか、加速させるか

秋田氏によれば、席上米上院で外交委員長に就く予定の米共和党、ジェームス・リッシュ議員で、

「(NATOについて)『最強で、最も成功した最高の軍事同盟だ」

と称賛し、

「ウクライナ支援を続け、ロシアへの勝利を目指す」

と訴えたことが注目されているという。これはドナルド・トランプ氏のNATOを重視せず、ウクライナ支援にも後ろ向きであることと反している。ここに共和党でありながらトランプ氏とは一線を画し、超党派で協力する姿勢をリッシュ氏は見せた。

このようにトランプ次期政権が発足する2025年1月以降にワシントンに新たな政治内戦が勃発し、米外交に影を落とす恐れがあるという。その影は、トランプ氏による閣僚人事にあるという。

そこにはワシントンの官僚機構を攻撃し、骨抜きにしようと言う意図が人事から読み取れるという。それはトランプ第1期政権で官僚に阻まれ、やりたい政策ができなかった反省と怒りであるという。2期目は自ら言いなりになる人物を主要な閣僚ポストに配置して、各省庁に強く介入する構えが見える。

世界は、ウクライナ戦争、中東紛争、そしてアジアの緊張がある。最悪のシナリオは、そこにワシントンの政治内戦が第4の戦争として向き合うことになるものである。

同フォーラム参加者が最も懸念しているのは、国家情報長官にトゥルシー・ギルバート氏を当てる人事である。その背景に、同盟各国がギルバート氏の就任が、彼女を通じてロシア側への情報漏洩の懸念があることから、最高機密などを米国と共有しないのではないかということである。トランプ氏はそれを容認しており、その理由に米情報機関との敵対があるからである。1期目に北朝鮮の金正恩総書記やロシアのプーチン氏との親交を米情報機関に阻まれたとしている。

この他に、性的暴行嫌疑のピート・ヘグセス氏(国防長官候補)、トランプ氏弾劾訴追の弁護団の1人であるパム・ボンディ氏(司法長官候補)など官僚機構の掌握を優先し、その信条や身上は問わない人事を平然と行っている。さらに最も危ないシナリオは、秋田氏によれば、米国が政治内戦に忙殺されている間に、中ロや北朝鮮、イランが足元を見透かして、同時に強権を動かすことで世界的な緊張が高まることであると懸念している。

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