日常生活

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:AI、コンテンツ業界の要」から

2023.12.26  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:AI、コンテンツ業界の要」から

自動的に好きな音楽を推薦することは意外に難しい

音声や動画コンテンツ市場からのストリーミング市場へのシフトが止まらないという。コラムの著者 フィル・キーズ氏(米インタートラストテクノロジーズ マネージャー)も自宅勤務の時は音楽ストリーミングサービスの大手スポティファイで音楽を楽しんでいる。最近同社が自動DJ機能を追加したが、AI技術を使ってコンテンツを推薦する機能である。さてその出来具合は?

◯ユーザーに可処分時間内で欲しいコンテンツを推薦することはTPOの影響を受けて複雑

 キーズ氏は、ストリーミングがユーザーがいつでも気楽に楽しめる点で受けているという。だが、それは豊富なコンテンツを楽しめるようになると、今楽しみたいコンテンツを選ぶことに苦労するという別の問題が出てくる。これは、市場調査にも現れており、米Nielsen社の2023年5月のデータでは、視聴者は動画コンテンツを見る前に、何を見るかを決める時間が10.5分かかるという。2019年では7.5分であった。動画コンテンツ業界が恐れているのは視聴者の20%は動画を途中でやめてしまって別のことをすることだという。

では選択するために自動的に推薦するのはどうか。つまり、視聴履歴からこんなコンテンツはいかがというやり方である。だが可処分時間が短いときにはこれでは物足りない。つまり、動画コンテンツを想定した時、現在ユーザーはどんな端末を利用しているのか、テレビなら、テレビの前に何人いるのか、数人なら子供は何人?さらにジャンルは?というとかなり複雑な条件となる。

そこでAIを使ってコンテンツを推薦することがストリーミング音楽や動画のサービスに利用されている。確かに、音楽ストリーミングサービスの大手スポティファイもAI技術で自動DJ機能を追加したが、キーズ氏は「まだ足りない」というのが感想である。それは時間帯や日々の生活習慣に合う音楽を選択する機能である。ただ、これからは機能はさらに進化するだろう。🎻🪈🎸♬🎶🎵🚌🔍👚👔💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:信玄にみる『人的資本経営』」から

2023.12.25  日経産業新聞の記事「Smart Times:信玄にみる『人的資本経営』」から

「人は城、人は石垣、人は堀」

新年あけましておめでとうございます。今年もこのコラムをお楽しみください。

これは、コラムの著者 加藤 史子氏(WAmazing代表取締役社長CEO)によれば、戦国の武将武田信玄が詠んだとされる歌の一部である。信玄は人材を見極める力がリーダーには重要で、家臣たちと信頼関係を築き、一人一人の能力をフルに生かすことだと説き、今の人的資本経営に通じるところがあるという。

○今は有価証券報告書に従業員の状況、多様性、男女間の賃金格差などを記載する義務がある

加藤氏によれば、2022年8月に内閣官房が策定した「人的資本可視化指針」に基づき、人的資本の指標を開示することが義務付けられた。

経営の3資源である「ヒト・モノ・カネ」と呼ばれてきたが、工場建設や設備投資が重要な第2次産業に比べて、サービス業などの第3次産業において「モノ」の比重は下がるという。日本国内では金融緩和下で増刷さえた紙幣(カネ)と人口減少社会におけるヒトの価値は需給バランスから考えても上昇している。

武田信玄の詠んだ「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」では、「人材こそが強固な守りになる。情けは心を繋ぐことができる。しかし、仇が多ければ、結局は国を滅ぼすことになろう」と示している。まさに人的資本経営の極意に近い💇‍♀️🖼️💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🏯


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:米でアニメ療法に脚光、子供の心の健康を回復」から 

2023.12.20  日経産業新聞の記事「トレンド語り:米でアニメ療法に脚光、子供の心の健康を回復」から

アニメはエンタテイメント、さらに子供たちのメンタルヘルス向上へ

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)によれば、日本のポップカルチャーの祭典「アニメNYC」が11月米ニューヨーク市で開催され、6万人のアニメファンで賑わったという。制作会社、音楽会社、アーティストが運営する200以上の出展ブースに混じって「アニメ・フォー・ヒューマニティー」というブースが賑わっていたという。

◯「アニメを使って生活にポジティブな変化を起こす」

 竹内氏によれば、このミッションを掲げるNPOのブースが賑わっていたという。さらに興味深い活動が「プロジェクト・アニメセラピー」である。新型コロナウイルスの感染拡大で急増した心に不調を抱える小学生と「遊び」を通じて治療するプレイングセラピー(遊戯療法)にアニメを使っているセラピスト(療法士)などをマッチングさせて子供の心の健康を取り戻す橋渡しを行っている。アニメのキャラクターや物語は子供の悩みを探査していく上で効果的で、遊戯療法を学ぶ教育プログラムに積極的に取り入れているという。

米国では、子供がメンタルヘルス専門のカウンセラーと定期的に接し、問題を解決していく光景が日常的だという。アニメは単純なエンタテイメントではなく、子供のメンタルヘルスに役立つことが実証されようとしている。🗽🏃🗼🚲💻📳🍂🥻👔💡🚕🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:ホテルの朝食、施設全体の満足度に直結」から 

2023.12.22   日経産業新聞の記事「小野譲司の目:ホテルの朝食、施設全体の満足度に直結」から

朝食はチェックアウト直前の宿泊の最終イベント

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は前回と同様サービス産業生産性協議会のJCSI調査を使って、「あなたは宿泊先の朝食を食べますか」という質問を複数回利用した人に尋ね調査した。その結果、朝食の利用頻度別にホテル全体の満足度を比べると朝食を利用する頻度が高いほど満足度が高い傾向が見られたという。

◯五感で感じる朝食は嬉しさや楽しさの感情を伴ない記憶に残る

小野教授は2023年サービス産業生産性協議会のJCSI調査で、

  • シティーホテル:33%が全く利用していない。頻繁に利用する12%
  • ビジネスホテル:17%が全く利用していない。頻繁に利用する43%

と逆転している。さらに利用頻度で調べると、朝食を利用する頻度が高いほどホテル全体の満足度が高い傾向が見られたという。ビジネスホテルで朝食を頻繁に食べる人の満足度は、料金が割高なシティーホテルの利用者と同じもしくは上回っている。

確かに旅行中の朝食は、その日の活力源を得る以上に意味があるようだ。

  • バイキング形式が多い:食べたいものが好きなだけ選べる特別な食体験である、
  • 外出して朝食を食べる習慣がない:ランチやディナーは外食するが、朝食にはその習慣がない
  • 地域色や季節感のあるメニューがある:朝食に力を入れている宿泊施設が多い
  • チェックアウト前の宿泊の最後のイベントである:最後の出来事は記憶に残りやすい。思い出しやすいため満足度に影響する。さらに、五感で感じる朝食は嬉しさや楽しさの感情を伴ない記憶に残る
  • 食は周囲の環境や誰といつ食べたかという状況、接客など料理以外の要素と合わさった複合的な経験である
  • SNSなどで食事の写真が多い:料理は社会的欲求を満足させる手段である

というように、宿泊と食事は、体験の計画段階から楽しみやワクワク感の体験で顧客満足度への影響が大きいという。🥣🥞🏩🏨☝️☎️🚌🛬🧳🛒🥢🍜🍔☕️🍣🍜🍺🍞🍽😷🦠📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍happy01💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:マネタリズムVS.不況の効用」から

2023.12.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:マネタリズムVS.不況の効用」から

成長率を高めずゾンビ企業の淘汰が進まなかったマネタリズム

コラムの著者によればマネーと経済不況の関係をマネーの供給の如何によって経済活動が刺激されるところまでは良かったが、富の集中と中産階級の没落といった社会問題を引き起こしてしまったという。さらに経済の不自然なコントロールはゾンビ企業の淘汰を抑えたという。

○マネタリズムは結果として各国の成長率を高めていない

コラムの著者によれば、マネーをふんだんに供給すれば企業の投資意欲を促し、雇用の創出にもつながり、それが需要を喚起して経済成長をもたらすというマネタリズム理論を先進国中心にこの40年間推進してきた。

しかし、その成果はどうだったのか。確かにマネーの大量供給で世界のマーケットは大発展した。それによって一部の人々の金融所得が急増し、富の集中が異常なまでの高さになった。そして同時に世界各国で多数の国民が低所得化し、米国では中産階級は没落して深刻な社会問題となっている。さらにマネタリズム理論によるほど、各国の成長率は高まっていない。その1つの要因が、不況の効用であるゾンビ企業の淘汰がある。

マネーの大量投入は景気後退やリセッションを避けるために人為的にコントロールされてきた。その結果、通常の景気サイクルでは不況時に見られる企業の淘汰が進まなかった。さらにリーマンショック後はゼロ金利政策でゾンビ企業を大量増産してしまった。

不況であれば労働力の再分配も進まなくなり、多くの企業が淘汰されることで失業することから、より競争力の高い企業に再就職していく。企業の淘汰と労働力の再分配が経済の活力を生む大きな要素なのだが、マネタリズムとゼロ金利政策はこれを阻害してしまったという。📉🛒👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸🇨🇳🇩🇪🇫🇷🇬🇧