【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:『大丈夫』」から
2024/06/08
2024.6.4 日本経済新聞の記事「あすへの話題:『大丈夫』」から
各世代で変わる「大丈夫」の意味
コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)が、幼児から大学生、社会人など年齢を経るにつれて同じ言葉でもその使い方や意味が変わることを、身近な「大丈夫」という言葉で考察している。
○小児だから大人のことばを吸収?
烏飼教授が9歳の女の子に食べ物を勧めたら「だいじょうぶ」という答えが返ってきたという。どうして「だいじょうぶ」なのか、分からないので本音を聞いてみた。彼女の本音は、どうやら苦手な食材で食べたくなかったらしい。鳥飼教授は、小学校4年生の彼女には、すでに断る際に相手の気持ちを傷つけないように婉曲表現を使っていることに驚いたそうである。
こんどの彼女の母親に内容を確かめたところ、「どちらでもいい、という感じの時に『大丈夫』を使う」という。さらに、女の子の叔母に尋ねると、「本当は欲しいけど、でも、他に欲しい人がいるかもしれないから、と慮って、(わたしを優先しなくても)『大丈夫』という」とのこと。
どうやら、9歳の女の子は、周囲の大人の言葉遣いを聞いて、断るときは「大丈夫」と答えれば大丈夫と考えたようである。「大丈夫」は、
- 堅固なさま
- 間違いなく、確かに
- 必要・不要の意を確認する(事例:手伝いが必要かそうでないかを聞く際に、「大丈夫?」と問い、「大丈夫です」と答えれば手伝いは不要という意味)
の時にも使う。最近は、コンビニエンスストアで店員が弁当を買った客に「お箸は大丈夫ですか?」と尋ね、「大丈夫です」と答えれば不要ですの意味になる。さらに、「問題がない」という際に「全然、大丈夫」と表現する若者も多い。
だが9歳児には時には「大丈夫」だけだと婉曲な否定とは理解されないこともあるので、「欲しくないときはその気持ちをちゃんと伝えて大丈夫だよ」と鳥飼教授は諭してしまった。👩👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵