【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:東芝危機の原点、自社発の独創、見過ごす」から
2017/06/20
2017.6.16 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:東芝危機の原点、自社発の独創、見過ごす」から
原子力事業だけではない危機の要因
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、創業以来、日本の電機産業のリーダであった東芝が危機に瀕した要因について語っている。
◯先見性とチャレンジ精神の欠如か
志村氏は、同社の研究所員であった舛岡富士雄氏(東北大学教授)が実質的に発明したNAND型フラッシュメモリーが少なからず判断ミスと対応の遅れが、東芝の危機の要因であるという。半導体事業のみならず、同社の自社の独創的な技術に対する姿勢だという。
まずは、独創性を従来のメモリーの常識を超え、低コストで製造できるものであったにもかかわらず、開発投資を行わず、インテルなどの米国企業の先行を許し、やがて韓国最大手のサムスン電子の後塵をはいしてしまったことである。
この事態に着目した米経済雑誌「フォーブス」は2002年6月24日号で
「インテルは発明の有用性を認めて300人の技術者を投入したが、東芝は5人だけだった」
と前置きし、
「日本は東芝の独創性を有効に生かす意欲に欠けていた」
と指摘しているという。
自社発の創造開発に目をつぶり、技術者の流出や知財の蚕食にさらされた同社。これが今日の危機の要因だという。💡💻🏢🌎
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