利用例

【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「春秋:『道は誰のものなのか』と民俗学者」から

2024.6.12  日本経済新聞の記事「春秋:『道は誰のものなのか』と民俗学者」から

日本の道はもともと広場として盆踊りや市が立つ場所であった

コラムの著者によれば、民俗学者の宮本常一氏が述べている「もともと道は広場として利用され、盆踊りや市が開かれていたいたという。路上で遊ぶ子そもにはあたたかい眼差しを向けていたという。コラムの著者は日本国内の道の変遷を振り返り、その安全性について考察している。

○令和の路上は多様性を増している

コラムの著者によれば、宮本氏は1970年の随筆で

「自動車族にたいしては(日本の道路は)じつに親切でであるが、歩行族にはきわめて冷たい。」

と嘆いているという。確かに、第2次世界大戦以前から、子どもの遊び場の筆頭は、自宅前の道路であった。缶蹴り、コマ回し、道幅に合わせた超変則な野球もやった。時たま人が通ると、プレイは一時中止。そのころはそれほど自動車が走っていなかった。今では許されないことになっている。

これに対して令和の時代。警察庁が「生活道路はすべて法定速度を30キロに」と交通ルールを見直す方針を打ち出した。今は、住宅地の狭い道路、所謂、生活道路でも規制がなければ60キロまで違反にならない。これでは悲惨な交通事故が後をたたないのは当然に思える。日本の交通事故死者に占める歩行者の割合は、欧米各国より高いという。自動車優遇のツケはかなり深刻である。

さらに令和の路上は、多様性を増しているという。電動アシスト自転車にキックボード、シニアカー…と多様である。法律やインフラストラクチャーを整備しても、お互いいがみ合い、押しのけ合い、勝手に振る舞うばかりでは路上の安全と幸せな共存はないと、コラムの著者は嘆いている。「道は誰のものなのか」と宮本氏が投げかけた問いにどう答えれば良いだろうか。🛍️🧺🛵🛣️🚲🍼👶📕✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「生成AI、小学校授業にも:国語や情報教育に活用、適切な利用を早期に学ぶ」から

2024.6.5  日本経済新聞の記事「生成AI、小学校授業にも:国語や情報教育に活用、適切な利用を早期に学ぶ」から

早期から適切な利活用を身につけトラブルを防ぐ

コラムの著者 三浦 日向氏(日本経済新聞社記者)は仙台市にある宮城教育大学附属小学校での情報科の授業の様子を説明し、児童が生成AIにプロンプトを出しながら、利用に際しての仕組みの理解などの気づきを与えているという。小学校での取り組みについて考察している。

○ユネスコやオープンAIでも13歳未満の使用を禁止、18歳未満では保護者の同意が必要

三浦氏のコラムでの紹介している小学校情報科の授業の一部は次のようである:

  • 「新しい絵文字を描く」、「架空の野球選手を作成する」といったテーマに対して児童が一斉に生成AIに指示(プロンプト)を出す。
  • ある児童が、「2021年までの情報しかないと(生成AIが)答えている」という。担当の上杉秦貴教諭は「発見だね」と応じたという。さらに授業の最後に「生成AIはネットの情報をつなげるもので、つなげ方を間違えることもある」などと解説した。
  • 生成AIを取り上げる理由を上杉教諭は「子どもは家庭や社会でAIに触れる機会があり、仕組みなどの理解がなければ取り返しのつかない事案につながる可能性がある」と語る。生成AIは基本的に子どもの利用を想定していない。誤りや危険な情報を鵜呑みにしたり、個人情報などAIに学習させるべきでないことを入力する可能性があるためである。

対話型AI「ChatGPT」を開発したオープンAIは13歳未満の使用を禁止し、18歳未満は保護者の同意を必要とする。ユネスコも教室での使用は13歳からとしており、教員研修の必要性を強調する。文部科学省も生成AIについて開発元が求める利用規約などに基づいて使うように求める。

三浦氏のコラムでは、一般的な教科で生成AIを使う札幌市立中央小学校を紹介している。同校では俳句や詩を作る国語の授業で使っている。教員が生成AIに作らせた俳句を示し、児童が「季語が2つもある」「意味が通らない」など批判的に読み解くことにより、より良い創作を模索できたという。

安全に利用するための取り組みも宮城教育大学附属小学校ではAIに学習されない仕組みのデジタルツールを使って実証を進めている。💬🏫📕✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews>防災DXの光と影、デマ克服し長所伸ばせ」から

2024.6.2  日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews>防災DXの光と影、デマ克服し長所伸ばせ」から

災害時に悪意あるサイバー攻撃があればどうする?

コラムの著者 久保田啓介氏(日本経済新聞編集委員)によれば、悪意あるサーバー攻撃のモチベーションは情報を拡散すればするほど報酬が得れる仕組みが助長しているという。

○移動データや人流データの解析が有効

久保田氏によれば、能登半島地震から5ヶ月経ったが、発生直後から様々なデジタル技術が登場し、中でも防災・減災に役立つものが出ているという。ただし、SNSではデマが飛び交い、防災DXに光と影を浮かべ上がらせたという。

元日に起きたこの地震で、帰省客や観光客も被災し、避難所が大混乱となった。ただ、石川県やデジタル庁などは交通系カード(Suicaなど)を避難所に配り、人流が把握できたという。

ソフトバンク系のアグーブは携帯端末の位置情報から辿り着けない、民宿などで避難生活を把握する応用技術で解決して、きめ細かいデーター収集で多くの発見が得られる。ただ、まだまだ防災DXは歩き始めたばかりで信頼性はないが、前向きな思考で攻めていける。⚡️📕✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「春秋:AIのネット犯罪」から

2024.6.1  日本経済新聞の記事「春秋:AIのネット犯罪」から

悪事に従えば、責めを負うのは人間

コラムの著者が日経新聞の「私の履歴書」で連載されている囲碁棋士、趙治勲氏がAIによる囲碁について語っているところを引用している。AIで学ぶ世代は形の悪い手でも打つが、趙氏自身はAIを使う気にはなれないという。AIに答えを聞いて学ぶより、自らの葛藤を繰り返すのが囲碁の醍醐味であると語っている。そのAIが詐欺などの犯罪に容易に使われる時代となっている。

○39年前の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(村上春樹著)を彷彿

コラムの著者によれば、村上春樹氏のこの著作では情報を暗号化して守る「計算士」と情報を盗む「記号士」の仁義なき戦いを生成AIが普及している今から39年前に描き、驚きを隠せない。その生成AIを使ってコンピュータウイルスを作成したとして先ごろ警視庁が20代の男を逮捕した。容疑者はICTに詳しい今どきの若者と思ったが、専門知識は乏しい男だったという。道具もスマホなど身近な機材で、生成AIも一般公開されているものだという。

生成AIによってちょっとした知識で容易に詐欺などが起こせる「参入障壁」が低くなっているという。一方で、村上氏の著述ではないが、それに対抗する防御技術も生成AIで進化しているという。

結局、悪事に従えば、技術ではなく責めを負うのは人間である。先端技術には自覚をもって向き合いたいところである。💬📕✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:人間、機械を問わず大量の『作られた声』」から

2024.5.28  日本経済新聞の記事「春秋:人間、機械を問わず大量の『作られた声』」から

人の声は他者を楽しませ、安心させ、励ます力を持つからこそ

コラムの著者が立命館大学教授のグレーヴェ・グドウルン氏の研究テーマ、日本の「声」の文化に焦点をあて、今社会的な問題となっている生成AIによる音声合成について考察している。

○合成音声が自分の声に酷似していると訴えている米国の女優、スカーレット・ヨハンソン氏

グドウルン教授によれば、日本の「声」の文化は欧米とは異なっているという。日本語の聲(こえ)は楽器の音が耳に届く様を表しているという。対して英語やフランス語の語源は「よびかけ」で、ドイツ語には「票」の意味もあるという。つまり、欧米では声自体より声の主に重点を置き、日本語は声の音に重きを置く。

また、日本では大量に音声が使われている。デパートや野球場、選挙カーのアナウンス。家電を操作すれば、機械を通して細かい確認や指示をしてくれる。必要不可欠なものもあるが、利便性の向上が狙いのようだ。つまり、日本では、人間、機械を問わず大量の「作られた声」を日々聞いていることになる。

その「声」が生成AIの時代で問題となっている。米オープンAI社のChatGPTの音声機能の声が、自分の声に酷似していると、米国の俳優、スカーレット・ヨハンソン氏が同社を訴えている。彼女によれば「親しい友人でもわからないほど、不気味なくらい似ている」と、スカイと名付けられた問題の合成音声を聞いて「衝撃、怒りを感じた」という。まるで体の一部を奪われたように感じたのであろうと、コラムの著者は推察している。

声は他者を楽しませ、安心させ、励ます力も持っている。ある意味で声は一人一人の個性でもある。AI時代に個性の1つである声の扱いを慎重に、敬意をもって扱う必要がありそうだ。💬📕✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸