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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:AI4つのあるべき未来」から

2020.12.25  日経産業新聞の記事「SmartTimes:AI4つのあるべき未来」から

5年後にAI(人工知能)が見せる景色とは?

 コラムの著者 栄籐 稔氏(大阪大学教授)は、LINEの「AIカンパニー」と呼ばれる人工知能(AI)の技術を実用化する部門の技術顧問として、5年後の研究開発の方向性を目指すゴールを「R&Dビジョン」を発表した経緯からその説明を行っている。

○4つの技術コンセプト

 栄籐教授が示した4つの技術コンセプトとは、以下の内容である;

  • 「個人のデジタル化」:個人に福音をもたらす技術開発の方向性を示すという。
  • 「生成するAI」:音声から文章にしたり、文章から対応する映像を自動合成するといった映画でもなくゲームでもない新しいエンターテイメントや教育用資料、教材をつくるちいった技術の方向性。
  • 「信頼できるAI」:AIの進化に伴ってプライバシーやデータのガバナンス、結果の妥当性の明確化など。
  • 「ダークデータ」:悪いという意味のダークではなく、まだデジタル化されていない紙の資料や議事録、大量のインターネットコンテンツなど、まだ10%しか利活用されていないデータから使われていないデータの活用を意味する。これらは教育、金融、法律、医療などの分野に大きなインパクトを与えるという。

これら4つのコンセプトは個人にデジタル化の恩恵をもたらし、各産業における知識の扱い方を変えていく可能性があるという。5年後のAIが見せる景色は今とは大きくことなると栄籐教授は予測している。🩺📈😷💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナと同調圧力」から

2020.12.4  日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナと同調圧力」から

プロ野球の応援団の同調

 コラムの著者は、新型コロナウイルスでコンサート、美術館、プロ野球など多大な影響を受けている。その影響の中で、プロ野球の応援団を例にあげてマスクよりも息苦しい同調を強要する圧力について語っている。

○ICTを活用して感染対策を行うところも

 2020年はベートーヴェンの生誕250年の記念年だが、音楽業界の期待とは裏腹にコロナ禍の直撃を受け、年末恒例の交響曲第九番「歓喜の歌」は飛沫リスクが伴うと、演目が交響曲第五番「運命」に差し替えられたという。影響は芸術、美術界にも及び、美術館や博物館の音声ガイドサービスも貸し出しが中止になっている。アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)では、ICTサービスでこれを乗り切っている、つまり、あらかじめ携帯アプリをダウンロードしてもらい、自前のイヤホンで無料音声ガイドが聞ける仕組みにした。これなら感染予防となろう。

スポーツ界、特にプロ野球界は、感染予防のために、大声や練り物は球場で禁止された。テレビ観戦では業界の工夫で臨場感あふれる捕球音や打撃音が聞こえるようになり、下品なヤジは消え、拍手と声援が試合を盛り上げているという。ただ、応援団のお祭り騒ぎが放つ同調を強要する圧力だけは、コロナ後も自粛してほしいと、コラムの著者は語っている。 🥎🦠😷⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『鬼滅の刃』ヒット考、設定の斬新さが魅力」から

2020.11.6  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『鬼滅の刃』ヒット考、設定の斬新さが魅力」から

差別化の要因は物語の設定にあり

 コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)は、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」のヒットの要因について考察している。

◯物語構造分析でも裏付けられる自己移入と感情移入

 三浦教授によれば、アニメの隣接分野である小説の面白さを支える要因として、

  • 文章(描写力)
  • ストーリー
  • 構成
  • 設定(世界観/思想)
  • 人物(キャラクター)
  • 専門性(ウンチク)

の6つがあり、設定と人物が競合作品との決定的な差を生み出すと、「月刊公募ガイド(2017年11月)でも分析しているという。アニメについても同様で、文章(アニメなら絵やセリフ)は重要であるが、競合とは同程度に高い。ストーリーと構成も重要であるが、手順にすぎない。そこし凝ってもケッタイ的な差にはなりにくい。

そこで設定と人物であるが、差別化の要因になり得るという。実は、「ストーリーが面白い」というのはストーリーではなく、設定であると三浦教授は指摘している。設定とストーリーは別物で、斬新な設定(世界観/思想)を最初に作れば、その後にストーリーは自然に展開する。

「鬼滅の刃」では、最初の設定の斬新さがあるという。つまり、鬼に家族が殺された主人公が、鬼にされた妹を人間に戻すために鬼と戦うという設定が、ストーリーの魅力を生んでいるという。さらに物語構造分析の諸理論、とりわけドイツの哲学者ガダマーの解釈学によると、物語の訴求力(魅力)は、受容者(読者・視聴者)が

  1. 自己移入:受容者が物語の意味構造の中に入り込むこと
  2. 感情移入:物語の登場人物に心を重ねること

して、物語を再演することによって生まれるという。したがって、読者が自己移入したくなるようなるアニメの意味構造(世界観・設定)をつくり、さらに感情移入したくなるような魅力的なキャラクターをつくれば消費者のこころをつかむことができると考えられる。✏️🗒📽🎥💰🕶🚗🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:バーチャルジャパン」から

2020.11.5  日経産業新聞の記事「WAVE:バーチャルジャパン」から

バーチャルとリアル空間が融合したデジタルツインな未来生活

 コラムの著者 宮田 拓弥氏(スクラムベンチャーズ代表)は、菅内閣が推進している国家や行政のインフラや手続きのデジタル化について、さらに中長期的な成長ビジョンを盛り込むことを提案している。

○バーチャルジャパンを提案

 デジタル庁の創設、オンライン診療の恒久化、行政手続きでのハンコの廃止などデジタル関係の政策が急ピッチで進みつつある。だが残念ながら諸外国と比べて、日本が国家や行政のインフラや手続きのデジタル化で遅れているのは歴然としている。ここで基本的なデジタル化は必須であるといえよう。

また、デジタル化の恩恵は単なる効率化の道具だけでなく、新しい日本の競争力の創出、成長戦略にもつながると宮田氏は考えている。例えば米アマゾン・ドット・コムが9月に発表した新サービス「Explore」にヒントがあるという。同サービスは:

  • 世界中の旅先ガイド、商店主とオンラインでリアルタイムつながり、
  • 一緒に観光地に行ったり、文化を体験でき、
  • お土産など買い物もできる(オンライン決済、配送も請け負う)

というもの。仕事がリモートになったように、海外旅行やお土産を買うという体験を自宅から実現するプラットフォームを提供している。

そこで、宮田氏は、観光ととしても海外から人気の高い日本まるごとをバーチャル空間で作るという提案をしている。そこでは、日本の様々な観光地、商店、コンテンツが楽しめるような世界を実現する。物理的に日本にやってこなくても、そこで魅力にあふれる日本の文化やコンテンツを十分に楽しめるようにするものである。バーチャル観光客は人数に制限がない、大きな需要をうまく日本のリアル企業は生かすことが可能であろう。🌸🍁🧭🗾📶😷🦠❤️🩺📈😷💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:グーグル提訴に映るデジタル時代のジレンマ」から

2020.10.26   日経産業新聞の記事「眼光紙背:グーグル提訴に映るデジタル時代のジレンマ」から

巨大プラットフォーマーによる競争の阻害への憎悪感

 コラムの著者は、米司法省はグーグルに対して反トラスト法違反(日本でいう独占禁止法違反)で提訴した背景について語っている。

◯米司法省と共同歩調をとる11州の司法長官は全て共和党

 コラムの著者によれば、米司法省の判断は、現政権の影響を少なからず受けるという。また、合併や買収の承認には政権の政策に左右される場合もあるという。しかし、反トラスト法違反については政権によらず厳しい態度で臨むことが常てあるという特徴を持っている。

この背景には、カルテルや談合によって消費者が不利益を被る事態への強い憎悪感がある。そこでのグーグル提訴である。グーグルは検索サービスを無償で提供し、消費者に不当な対価を払わせることはしていないが、大きくなりすぎた同社が競争を阻害し、イノベーションの芽を積むことは結果的に消費者が不利益を被るといった論法での提訴である。

もともと、プラットフォーマーは人を集めることが力の源泉である。そこから生じたビッグデータが競争力に直結するだけに、巨大化は宿命であり、ビジネスモデルの大前提である。グーグル提訴は、巨大プラットフォーマーとの新しい挑戦者との共存というジレンマを含んでいる。そこに危惧があり、さらに、司法省と共同歩調をとる11州の司法長官は全て共和党であるという政治色の強さも気になるところである。💰🍴🚲😷🦠💻🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏🇺🇸