科学

【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「〈直言〉AIを民主主義の味方に」から

2025.4.6  日本経済新聞の記事「〈直言〉AIを民主主義の味方に」から

「偽物人間」法的に規制を

政治や経済が、ICT、とりわけAIやSNSに影響を受けやすい時代になった。民主主義は持続可能か。コラムの著者 ユヴァル・ノア・ハラリ氏(歴史学者、哲学者)にAI時代の課題と行方についてインタビューしている。

○民主主義を救うには「偽物人間」と企業責任の明確化が重要

イスラエル出身の歴史学者、ハラリ氏によれば、今人類は、AI革命という宗教改革や産業革命より重大で途方も無い課題に直面しているという。そこに最も影響力のある国に最も危険な指導者が現れた。政治経済は人間関係の信頼性で成り立っているが、米新政権やAI革命は、信頼性を損ない、分断を広げる可能性があると、同氏は警鐘を鳴らしている。

AIやSNSの普及で自分に近い考えや情報に閉じこもる「エコーチェンバー」の状況を好む人が増えた。まるで自由な報道や独立した司法など、権力のチェック機能を解体しようとしているかに見えるという。ハラリ氏によれば、米国にはこれまで民主主義の危機があったが、「自己修正メカニズム」で修復されたが、今回はそれが危ういという。

民主主義を守る方法が2つあると同氏は指摘している:

  • 「偽物人間」を法的に禁ずること:インターネット上で人間のように振る舞うボットを禁止する。人と区別できない状態では、偽情報を流し誤った方向に人々を導く危険性がある。
  • 開発主体の企業がAIの行動に責任を負うこと:IT企業は、「言論の自由」を盾にするが、彼らの言論はAIのアルゴリズムに人間のふりをさせて、何かを決めさせている。IT企業のビジネスモデルに根本的な原因がある。人々に自社サービスを長時間使わせ、エンゲージメントを高めりことで収益を上げている。それがフェイクニュースや陰謀論、憎しみを撒き散らす元凶を作っている。

ハラリ氏の最近著作「NEXUS 情報の人類史」では、鉄のカーテンならぬ「シリコンのカーテン」という表現が使われている。インターネットはかつてWWW、World Wide Webで鳥の巣構造で世界中を覆った。だが、AIは国家間、個人間を繭のような狭い世界に閉じ込める懸念がある。人類が個々の異なる現実を見て、意見の一致を見ることが非常に難しい状況になるという。🛜🎓🧠🏢🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸🇮🇱


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「FINANCIAL_TIMES :『ジブリ風』画像とAIの限界」から

2025.4.7  日本経済新聞の記事「FINANCIAL_TIMES :『ジブリ風』画像とAIの限界」から

生成AIの作り出した画像を芸術とみなす危機感とやりけれなさ

コラムの著者 スティーブン・ブッシュ氏(FINANCIAL TIMES コラムニスト)によると、米オープンAIが3月にChatGPTで画像生成機能の提供を開始した途端、著名なアーティストの作品を躊躇なく模倣する人が急増したという。ブッシュ氏はそこに危機感とやりきれなさを感じるという。

○オープンAIのCEOがXのプロファイル画像を「ジブリ風」に変えたことが発端

ブッシュ氏によれば、サム・アルトマン氏(米オープンAI CEO)のプロファイル画像は、大雑把に見れば、肌の色や姿形は同じに見えるが、目を凝らしてみればジブリ作品とは似ても似つかいないことがわかるという。宮崎駿監督の作品は微細にまで質感や書き込みが繊細であるのに、生成物とは雲泥の差であるという。

ブッシュ氏が批判しているのは、生成AIがアート作品ができないと言っていることではないという。鉛筆やマウスカーソルを綿密に動かすのと同様に丁寧に生成AIに指示を出し、時間と手間をかければ一種の芸術品の域には達するかもしれないが、そこまでいかない生成物をアートだという人が多いことに危機感ややりきれなさを感じるという。

確かにAIの進化は生産性と経済力を大幅に伸ばす可能性は認める。だが、AIは道具(ツール)であって、確実な答えを出す魔法の杖ではないことを認識しなければいけない。AIは非常に有効なツールではあるが、賢く活用しなければ意味がない。便利なことを無闇に信じる人げの性は今に始まったことではない。これまでと違うのは、AIの革新性で生活が便利になる一方で、Aiを無差別に軽々しく使えば壊滅的な影響がでるリスクがあるという。🎓🧠🏢🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews> AI普及で人はバカになる?」から

2025.4.6  日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews> AI普及で人はバカになる?」から

新時代の知、評価軸作れ

生成AIは世界中の知識を学び、プロンプトに回答してくる。コラムの著者 青木慎一氏(日本経済新聞社 編集委員)によると、最新の言語モデルはじっくり論理的に考え結論を出し、人間が「考えなくなってしまう」という意見にも理解できなくもない。さらに従来の頭の良さでは指標としては不十分で、AIなどを使って創造的な作業ができる能力を測る指標が必要だともいう。

○AIありきでの能力差の時代に

青木氏によれば、新たなテクノロジーが登場するたびに、人間が無能になることを唱える意見が出てきた。例えば昭和の時代はテレビを何時間も見ているとバカになると注意されたものである。最近はスマートフォンの登場もあって、能動的に考えなくなってきているという。

電卓がでれば計算ができなくなり、漢字変換ソフトウェアが出ると、漢字を覚えなくなったという。しかし、知的活動が低下したとは見えず、テクノロジーの進化は、知的活動を一層加速しているように見える。

実は、統計やOECDの学習到達度調査(PISA)などで見ると、学力や知能という点では世界的に低下しているという。知能指数(IQ)も低下している。いずれも、TVやPC、ゲーム機器、スマートフォンの長時間利用で、勉強をしたり、読書したり、考えを巡らせる時間がへった、つまり可処分時間が不足してる。では、人間はバカになったのか?

記憶力など従来型の頭の良さが求められなくなったからではないか。インド工科大学ジョードプル校の研究チームはIQに代わって、新しい指標としてAIQを提唱している。従来の頭の良さでは指標としては不十分で、AIなどを使って創造的な作業ができる能力を測る指標AIQを目指しているという。今後はAIと協力、あるいは応用することが前提で、新たな科学的発見や経済的価値を生み出す能力が今まで以上に必要になると青木氏は予想している。🎓🧠🏢🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸🇬🇧🇫🇷


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「私見卓見:AI利用、教員が使用感を試せ」から

2025.4.3  日本経済新聞の記事「私見卓見:AI利用、教員が使用感を試せ」から

必要以上に新技術を恐れると生徒に「生きる力」の育成に滞りが生じる

コラムの著者 岩村 夏樹氏(湘北短期大学 総合ビジネス・情報学科 専任講師)によれば、これまでの教育現場でのDX以上に衝撃的なAIエージェントの導入が徐々に進んでくるという。AIの導入、特にエージェント機能の導入は、これまでとは違った授業が生まれる可能性があるという。

◯授業そのものの生み出す価値が新しくなり、スタイルも変化

岩村氏によれば、AIのエージェント機能は、作業を「代行」する機能で、教師の作成する教材に関する資料や指導案、スライドなどを準備してくれる。生徒には事前に学習する科目の学習内容を予習できる。また、仮想教師としてAIエージェントを活用し、生徒一人一人が持つ端末に常駐することで、いつでも質問することができる。

授業後には、リポートや課題が自動生成され、添削・採点・評価までも自動で行われる。教師は、状況をチェックしながら、必要に応じて生徒に助言できる。つまり、これまでの授業のスタイルとは異なった新しい価値をAIエージェントの導入で進めることができるようになる。

ただ、課題がないわけでもない。AIエージェントの機能を教員側ではなく、生徒側に利便性の全てを提供することは慎重を要すると、岩村氏は示唆している。例えばレポートを書いたり、課題を自ら解くのではなくAIエージェントに行わせてしまっては、生徒の学習能力を伸ばすことが難しくなる。

また、一方的に教師が新技術であることに保守的になりすぎて、AIを敬遠して体験しないのも問題がある。教師側が生徒の先回りをして体験することで、AIを活用する際の長所短所が理解できてくる。🧠🛜📕👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:ゼブラ・ストライピング」から

2025.3.31  日本経済新聞の記事「令和なコトバ:ゼブラ・ストライピング」から

1本飲んだらノンアル1本

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、酒飲みは「酒という楽しみを奪われる日が来ませんように」と日々願っているのではないかという。お堅い厚生労働省の「健康日本21」では、お酒の適量は、男性で1日40g、女性で20g程度と、ビール(5%)のロング缶のアルコールが20gだから、目を疑うほど少ない感じだ。

○欧米の若い世代で流行っている「身体に良いお酒の飲み方」

福光氏によれば、「身体に良いお酒の飲み方」と言われても疑心暗鬼で、甘い言葉で誘っておいて、禁酒させられるのに決まっている!という思い込み、見なかったことにする人が多いのではないかという。そこで今回の紹介は日本だけではなく、世界でも健康を考えたアルコール離れの中で広がっている「身体に良いお酒の飲み方」である。それが、ゼブラ・ストライピングである。

これは、アルコールドリンクとノンアルコールドリンクを交互に飲むことを指すのだという。ゼブラ・ストライピング(ゼブラ飲み)の場合、1回はノンアルで我慢して、もう1回は本物のアルコールドリンクが飲めるので、満足度が高くなるというのである。

このような飲み方はこれまでもあったが、海外のSNSなどによると、欧米の意識高い系のZ世代がゼブラ・ストライピングとカッコよく名付け、2024年のパーティーシーズンにあちこちのメディアで取り上げられるようになった。🍺🍷🍸🌳🧠🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸🇪🇺