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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目;縄張り行動、他の顧客に影響も」から 

2018.6.8  日経産業新聞の記事「小野譲司の目;縄張り行動、他の顧客に影響も」からから

迷惑行為を以外に縄張り

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、日本版顧客満足度指数の調査を見て、他のお客さんのマナーについての結果から、企業のマーケティングの展開の仕方を示唆している。

○縄張りを適度に認めるマーケティング

 レストランやカフェでは、見ず知らずの人々が同じ空間で食事や喫茶をし、時間を過ごしている。このような集合的なサービスの満足度の評価は、サービスの品質以外に、同じ時間と空間を共有する他の顧客の振る舞いからも影響を受けると、小野教授は説明している。

同調査で、「他の顧客のマナーが良いか」に対する回答を業界ごとに集計してみたという。新幹線やLCCは、横ばいで推移。コーヒーチェーンや近郊鉄道は低下傾向。テーマパークも変動はあるが、低下傾向だという。日本人のマナーが悪くなったのか、訪日外国人観光客の急増で日本人に回答が影響をうけたのか?

ここでいうマナーの悪さは2つあるという。1つは「迷惑行為」であり、企業としては排除すべき内容である。一方、「縄張り(テリトリー)行動」があるという。人や動物は、自らの目的を達成するために、場所や事物を所有する、あるいはコントロールしたいという行動をとるという。空席に荷物をおくマーキングもそれで、サービスにおける縄張りだという。これは企業にとって悪いことではない。縄張り行動は、ヘビーユーザーが取りやすい行動という研究もあり、リピーターをふやしたい企業にとっては重要な行動である。問題は、縄張りが行き過ぎると、他の顧客が使う空間を制限し、新規客を獲得する機会損失を起こすという。この適度なコントロールがマーケティングには必要だ。🎓📖☕️🏢🏨💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:蔵の図書館、運営・利用、自然体で楽しむ」から 

2018.5.15  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:蔵の図書館、運営・利用、自然体で楽しむ」から

自然の中、運営する人、利用する人が自然体で楽しむ喜び

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)が紹介したのは四街道市にある蔵の図書館で自然の中自然体で触れ合う人のつながりについて語っている。

○地球に優しい体験型農村生活のすすめを提唱する団体が運営

 東京や千葉へ通勤している市民が多いベットタウンのイメージのある四街道市。イメージとは違って、実は市内に500戸近い農家があるという。その中に、栗坂氏が紹介している「蔵の図書館」がある。運営は、Y・Y・NOWSONで、球に優しい体験型農村生活のすすめを提唱している。これは近隣住民を中心とする人々の思いで作られ、2017年4月に開館。

蔵は地元の地主から提供され、周辺に畑やツリーハウス、野外舞台などがある。地域の文化、交流の拠点にもなっている。図書館も地元の人たちも自発的に関わり、心地よい空間を作っている。まさに自然の中で運営側、利用者が自然体で楽しむ空間になっているという。📙📘📕🌲🏢💡⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:シンプルライフ、生き方を楽にする」から 

2018.5.9 日経産業新聞の記事「トレンド語り:シンプルライフ、生き方を楽にする」から

捨てるのは合理ではなく優しさが背を押す

コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、断捨離、ミニマリストなどの流行語を生んだ簡素さへの憧れはライフスタイルの1つのカテゴリーとして定着してきたと述べている。

○トレンドを生んだ磁力は自己発見の喜び

 シンプルライフは一過性の現象ではないという。確かに洋服を持たない、家具を持たないというところに光が当たるが、足の長いロングランを生んだ要因は自己発見の喜びだという。国内に限らず欧米でもこの傾向は同じであるという。

意志の力でモノを排除するのはストレスが伴う。しかし、丁寧に自分を見つめ、自分の選択を愛して捨てることは、生き方を楽にするという。📲💻📗🏢💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:クラウドファンディング、提携、グローバル化を示唆」から 

2018.4.25 日経産業新聞の記事「トレンド語り:クラウドファンディング、提携、グローバル化を示唆」から

米国では2016年に約600億ドルも調達

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、不特定多数のクラウド(群衆)から資金調達をするネット上のプラットフォームを提供する、クラウドファンディングが米国でさらに発展しているという。

○ビジネスの急速な進展、グローバル化に寄与

 すでに資金調達の1つの手段として定着した米国のクラウドファンディング。竹内氏によると北米だけでも190以上あり、サービス内容も多様であるという。

  • Speed & Spark:映画制作を支援
  • Pledge Music;ミュージシャンとファンをつなげる
  • You Caring;非営利事業にフォーカス

などのニッチなサービスもある。

スタートアップや急成長中の会社が新製品を開発、製造、販売するために大型の資金を集めるイベントキャンペーンを起こすところもあるという。実現化のためにクラウドファンディング専門のソーシャルメディアやマーケティング会社を起用する事例も多い。

  • INDIE GO GO:サプライチェーンの大手で世界1500箇所に配送センターをもつイングラム・マイクロと提携

これで、企画、開発、製造、販売、配送の一括サービスを受けられ、情報管理からお礼、在庫管理、梱包までも行う。クラウドファンディングで資金調達したものの、その後が不慣れな企業にとってはありがたいサービスである。これで、ビジネスの急速な進展、グローバル化を示唆している。🚚📦🏢💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヤフーの大人買い」から

2018.4.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヤフーの大人買い」から

コインチェックの巨額流出事件後に対応の変化

 コラムの著者は、ヤフーがまだスタートアップで仮想通貨交換業務も行っていないVBに20億円も投資する意図について考察している。

◯膨大な顧客データをテコにした新サービスを目指す

 ヤフーが20億円の投資を考えたのは、仮想通貨交換事業者ビットアルゴ取引所東京で、まだ交換業務も行っておらず、顧客基盤もないのに不可思議である。

同業のコインチェックの巨額流出事件で、それまで仮想通貨関連企業を後押ししていた金融庁の態度が一変した。登録制である交換事業者の資格審査が厳格になったという。

そこで、ヤフーは自力での同事業参入を諦め、買うことに決めたという、大人買いである。登録制での看板が欲しいというのが本音かもしれない。

一方で、事件以来、交換業務自体の甘みは縮小しているという。では、ヤフーが大人買いしたのはなぜか。そこには膨大な顧客基盤とデータで新規のサービスを生むことを検討しているという。従来の決済手段ならコスト割れをするようなコンテンツ流通を仮想通貨で実現し、データビジネスと組み合わせるなどが考えられる。💴💰📱🏢🔍💡⚡🌍happy01