【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:農産物のECサイト盛況の影で」から

2021..3.16   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:農産物のECサイト盛況の影で」から

安全性や産地偽装などの課題も

 コラムの著者 窪田新之助氏(農業ジャーナリスト)は、新型コロナウイルスの感染拡大で、農産物を扱う電子商取引(EC)サイトが盛況であり、農家や産地にとって売り先が増えることは歓迎できるが、消費者との間で課題もあるという。

◯JAみっかびの先行例

 窪田氏によれば、農林水産省が「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」で基本的に禁止している一般商品の「無農薬」、「無化学肥料」の表示は、直接取引の例外を除き、ECサイトでは野放しであるという。これは1つの例であるが、産地偽装など業者側で農業に関する法律や制度を熟知しない事例が多くあるのだという。

それを懸念し、独自のECサイトを作ることにしたのがJAみっかび(浜松市)で、今秋から運用し始め、まずは取扱量の75%を占める温州みかんを重点的に販売する予定であるという。最新の選果機で生産履歴をデータとして蓄積し、商品に産地の保証を行うことで信頼性をあげるもの。産地にとっても消費者にとっても安心して売り買いができる場を提供するのがJAみっかびの狙いである。さらに、多くのJAサイトと異なるのは、周年で多品目の農産物の売り買いができるところも特徴である。さらに農家から商品の物語を記載するなど栽培の意気込みを伝えるなどの努力がある。🍊🛒🤖🥬🧅🚜💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:マンガに学ぶ専門知識」から

2021.3.11   日経産業新聞の記事「WAVE:マンガに学ぶ専門知識」から

話題の事項ばかりでなく専門領域の俯瞰も

巣ごもり生活と春休みで自分自身も子どもたちも過ごし方が困っている人もいるだろう。コラムの著者 成田 宏紀氏(DCIパートナーズ社長)は、その中で子どもとも一緒に楽しめ、専門知識も理解できるマンガを紹介している。

◯擬人化で親子で理解

 成田氏によれば、近年の「マンガでわかる〇〇」という形で専門書の内容をマンガで伝える著作があるが、従来のコミック本コーナーでのレベルを思われるかもしれないが、侮ることなかれ十分に為になるという。成田氏によれば:

  • 「ナニワ金融道」:金融関係の研修などで利用
  • 「インベスターZ」:投資家に注目
  • 「JIN-仁」:ライフサイエンス業界での専門書と並んでいる
  • 「はたらく細胞」:成田氏自身が推薦、生命活動をつかさどる細胞を擬人化

などがあるという。成田氏が薦める「はたらく細胞」は、最新の免疫学で花形のT細胞ではなく、少し地味な好中球が主役で、面白いという。多くの専門家や投資家でさえ、気にしない好中球であることは、かえって免疫学全般を俯瞰できるメリットがあるという。また、擬人化されたマンガであればこそ、日常生活と結びつけやすく、子どもたちにも受け入れやすい。まさにマンガの時代であろう📖💺👓👩‍🦯😷🦠📶💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から 

2021.3.5  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から

POS=購入に至ったプロセスや理由、購買後の展開が重要

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、多くの販売に関わる業務に携わる人はPOSデータは重要であるが、データは顧客の購買という結果しかわからす、購買までのプロセス、購買理由、購買後の展開を分析し販売電略を立てることを考察している。

○自社や商品をよく見せようとすることよりも顧客に対して正直な方が重要

  横山教授は、以下の4つに購買の背景を分類している:

  1. 満足しているから買う
  2. 満足はしていないが合理的な理由があって納得しているから買う
  3. 満足も納得もしていないが、そうなっていることは理解しているから買う
  4. 他の選択肢がないので本当は望んではないのだけれど仕方がないので買う

といった具合である。売り手から見れば、最も望ましいのは1.で満足の結果としての購買である。ただ、満足を実現するには資源と労力が必要になる。改善の策として満足ではなく、2.の納得を販売戦略に狙っていく方法もある。オーケーのオネスト(正直)カードがこれに当たる。顧客は喜びはしないが納得はするだろう。さらに、資源も労力も使わずに3.の理解だけを狙う戦略もあるという。アパレル会社のエバーレーンは原価などの詳細な情報を自ら公表することで、価格と品質のバランスを顧客に理解してもらおうとしているという。ちなみに4.の仕方なくは、競合相手が閉店になるまでセールを繰り返し、その後は通常の価格に戻すといった戦略である。

いずれにせよ、多くの顧客が一見さんだけでなく何度も取引する相手であるため、自社や商品をよく見せようとするよりは、顧客に対して正直である方が重要であるという。🛒🍆🍅🐟🏃‍♀️🚥🏪😷🎁🎓🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🏪🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:シニアテックに注目」から

2021.2.25   日経産業新聞の記事「WAVE:シニアテックに注目」から

人生100年時代の幸せを実現するシニアテック

コラムの著者 宮田 拓弥氏(スクラムベンチャーズ代表)は、これまでの若年層をターゲットとしたスタートアップのテクノロジーが発展してきたが、先進諸国の高齢化に伴って高齢者をターゲットとした「シニアテック」に注目しているという。

◯これまでのICTや技術の対象が変化

宮田氏によれば高齢化比率が全人口の28%を超える日本や全世界の高齢化でVCが注目するのは顧客のターゲットをこれまでの若年層ではなくシニアに当てた「シニアテック」であるという。そこには高齢者のQOL(生活の質)を高めるような新サービス・製品を展開するVBやスタートアップがあるという。宮田氏は、これらのVBの中から、「高齢者と若者のマッチングアプリ」を展開するPapaと、日本国内で「見た目を変えずに食事を柔らかくできる家電製品」を開発するギフモである。

Papaは自らを「オンデマンド家族」と称して、医療や介護を学んでいる学生や高齢者のサポートをしたいと考えている若者と助けが必要な高齢者やその家族をマッチングするサービスである。

例えば、オンラインで会話をする、一緒に買い物に行く、スマホの使い方を教えてもらう、移動の手伝いをしてもらうなどのさまざまなことのサポートを若者に依頼するもの。意外にも利用シーンとして1番に人気があるのが、「一緒にテレビをみる」ことだという。背景に独居の高齢者の増加があるようだ。コロナ禍でも成長は膨らみ、売り上げが500%であるという。

一方、ギフモの家電は、加齢や病気などで「噛む力」が低下した人には専用の調理器具が必要で、家族とは異なった食事になることが多いことから、家族と同じ、肉や魚料理を見た目や味を変えずに柔らかくできるところが特徴である。家族にとっても料理の負担が減り、本人のQOLも高められる。

2例を通じて宮田氏が示したように、人生100年時代でテクノロジーでシニアのQOLをあげることが多くのビジネスが生まれるチャンスがそこにある。💺👓👩‍🦯😷🦠📶💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:渋沢氏の生活スタイル」から

2021.2.24   日経産業新聞の記事「眼光紙背:渋沢氏の生活スタイル」から

広く好奇心を持ち暮らしを楽しむことを知っていた渋沢氏

NHK大河ドラマで渋沢栄一氏の一代記が始まり、コラムの著者も同氏の著書「論語と算盤」が示した資本主義の父としての活動と社会事業、それと好奇心旺盛な消費者としての生き方について触れている。

○「立国の基礎は衣食住」

 コラムの著者によると、渋沢栄一氏は、

  • 金融などの資本主義経済のインフラストラクチャーの整備を行う投資家
  • 学校や病院などの社会事業の事業家
  • 珍しいものを面白がる好奇心旺盛な消費者

といった面を兼ね備えた人物であるという。20代の後半、徳川幕府使節団の経理係としてパリ万国博覧会に派遣され、そのまま1年半ほどヨーロッパで過ごした。ここでも好奇心旺盛な消費者として、初体験であろう洋食やコーヒーを美味しいと感じ、まげと和服をやめて髪も服も洋式にした。パーティでは今で言う多様性のある人々が親交を深めることも体験している。

その影響か帰国後は生活スタイルに関する事業が多いという:

  • 帝国ホテル
  • 帝国劇場
  • 東京會舘

などの社交・文化施設の建設や

  • 牛乳
  • ビール
  • 洋服
  • 革靴
  • 帽子

など衣食に関するものから、

  • 郊外の住宅地の開発
  • 旅行

といった住とレクレーションまでも提案しており事業化を進めた。広く好奇心を持ち、暮らしを楽しむことからさまざまな起業をおこなったことも、現代のビジネスパーソンには良い示唆を生むだろう。🏠⛑🍺⛸👜🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇫🇷🗼