映画

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:制作のモジュール化、新しい市場を創造」から 

2020.9.11  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:制作のモジュール化、新しい市場を創造」から

TV番組制作などコロナ禍でさらにモジュール化が進展

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)は、新型コロナウイルスの影響でテレビ番組の制作についても、効率志向・創造志向に安全志向が加わってさらに分業化・モジュール化が進んできたことを考察している。

◯観客や料金までモジュール化が進む

  関沢氏によれば、新型コロナウイルスの影響で、オンライン会議のような簡便な形でテレビ・スタジオにいない出演者が縦長画面でスタジオに一緒に映り、番組を同一場所で一貫製作することを避ける「コロナ禍の工夫」に視聴者も慣れてきたという。

制作物の「部品」は異なる場所でつくり、最後に「統合」させる、コンテンツ制作のモジュール化が進んできたとも言える。

モジュール化は製造業が発端で、作業工程の1部を「まとまった部品」として扱うことで、古くからある方法である。現代メディア産業でも、分業で制作時間を短縮しコストを下げる「効率志向」と、各工程のプロフェッショナル化による「創造志向」に、コロナ禍の非接触による安全確保による「安全志向」でモジュール化がますます加速したという。

関沢氏によれば、コンテンツ制作は;

  • 生素材:スタジオでの撮影
  • 遠隔素材:中継による撮影
  • 過去素材:番組のアーカイブ
  • 仮想素材:シミュレーションなどのCG映像

からなり、さらに、コロナ禍の対策では

  • 観客モジュール:スポーツ観戦の無観客対応など
  • 料金システム:視聴方法が多種多様でデマンド

が加わる。何もTV番組だけでなく教育システムでも活用できると関沢氏は示唆している。🎥☕️💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵💡🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:半沢直樹よVCに来れ」から

2020.9.20  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:半沢直樹よVCに来れ」から

半沢氏のレジリエンス(復元力)は見習いたい

 コラムの著者 伊佐山 元氏(WiL共同創業者兼CEO)は、7年前に「半沢直樹はベンチャーで大成するか?」というコラムを日経電子版に投稿したが、今回は今年の半沢ブームにのって、半沢直樹がVCで雇用できるかを考察している。(内容には、TVドラマ「半沢直樹」の内容が含まれますので、ネタバレなどのご注意を)

○執念が引き起こすコンプライアンス違反や違法紛いに行為は指導が必要

 伊佐山氏によれば、半沢直樹が勤める銀行とベンチャーキャピタル(VC)は同じ金融でも大きな違いがある。銀行が主に融資という形で借り手に返済義務が生じるのに対して、VCは出資という形で返済不要な資金である点だという。VCの投資は損をする確率は高いが、出資企業が成功した時、株式の売却益は融資の金利よりも収益が大きい。さて、銀行員の半沢直樹氏がVCではつとまるか?

  • VCの基礎的な素養である、財務会計や法務の知識、企業の経営実態や技術力を調査する力:半沢氏は帝国航空の再建案の提案内容を見ても現場を徹底的に理解した上で、経営側も納得できるビジネスプラン(事業計画)を書き上げている。半沢氏の知識面は完成度が高い。
  • すでに前作でベンチャー企業を斬新な技術の組み合わせでイノベーションを生み出す機転もあり、ベンチャーに幾度となく襲うピンチを救うため、創造性や解決に向かわせる見事なレジリエンス(復元性)はVCも規範となるほど見事である。どんなピンチもチャンスと考えるポジティブ思考はVCには不可欠な才能である。
  • 最後にVCのみだけが成功すれば良いといった独りよがりでは不十分であり、投資を通して社会の公器としての矜恃なくしては一人前のVCとは言えない。半沢氏は顧客のため、社会のために仕事をする理想のバンカー像を持っているところに重なる点が多い。
  • ただ、半沢氏の執念が時として、コンプライアンス違反や違法紛いの行動は、信用と評判第一のVCにとっては問題になることから、伊佐山氏がきちんとした指導を行う必要があるという。

さて、半沢直樹はVCとして雇用できるか、読者はどう判断しますか。🌇💰💴📖✈️😷💺💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『職住多層』の時代、家庭が複合空間」から 

2020.9.11  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『職住多層』の時代、家庭が複合空間」から

家庭内に見つかる商品開発のヒント

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)は、新型コロナウイルスの影響で増えた在宅勤務(テレワーク)から家庭のあり方にも変化を与えているという。

◯職住一体から職住分離、そして職住多層の時代へ

  関沢氏によれば、新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務が広がり、コロナ禍後も企業によっては継続するというところもあるという。自宅で働く人が増えることは、家庭のあり方にも影響を与えるようになってきた。企業に雇われる人が5割を超えたのは、1959年で、それ以前の大半の家庭は、店舗や作業場といった職場、つまり職住一体の時代であった。それが職住一体から職住分離へと社会は変わっていった。今や9割が雇用者で、職住は分離している。

在宅勤務の流れは、職住分離から職住一体に回帰とは言えるが、さらに、家庭での機能が増え、職住多層といった方が良いと、関沢氏は提案している。つまり、

  • EARN:稼ぐための生計の場
  • EAT:食べるなどの生活の場
  • EC:ネット通販による消費の場

といった3つのEに加え、さらに2つのEである、

  • EDUCATION:教育の場
  • ENTERTAINMENT:映画などの娯楽の場

がインテーネットを通じて家庭に入り込んできている。まさに家庭は今やいくつかの異なった機能を担う複合空間になってきた。

これに目をつける住宅産業などでは、性格の異なる機能が干渉しないように収納スペースなどを小さな個室にしたり、夫婦共働き用には2つの個室を設けたりするなど工夫をし始めている。テレワーク用に間仕切りやカーテン、家具などの販売も好調で、オフィス仕様でないキャビネットやホワイトボード、低カロリーの菓子、簡単調理のランチ素材、変化をつけるドリンク類、体調を整えるトレーニング機材、パソコンなどの短時間のお助け操作コンサルティングなどが登場している。職住多層では、家庭内の行動を観察することで、商品開発のヒントが数多く見つかると、関沢氏は示唆している。🎥☕️💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵💡🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シン・ゴジラと次期政権」から

2020.9.4   日経産業新聞の記事「眼光紙背:シン・ゴジラと次期政権」から

スクラップ&ビルドでこの国は立ち直ってきた教訓

 コラムの著者は、今年2月の投稿からの展開に注目して、映画「シン・ゴジラ」を題材にリアルの日本政府の動きについて考察している。

◯降ってわいた総裁選が短命であることを日和見する候補者たち

 前回の映画「シン・ゴジラ」を取り上げ、当時楽観していた新型コロナウイルスであったが、日増しに深刻になっていく様が映画と二重写しになっているとコラムで2月に著者が投稿していた。今回は別のシーンで、安倍晋三首相が辞意を表明したところで、映画とダブルところがあるという。

自民党総裁の任期は来年9月末までであるが、安倍首相の辞意表明で新首相の任期も来年9月末と同期間となる。どうみても中継ぎ的な役割となる。映画では、ゴジラが首相を熱線で殺害し、幹部も亡くなったことから、首相臨時代理が置かれるのだが、論功行賞的でリーダーシップも感じられない高齢の政治家に押しつけられた人事であった。与党の若手は「こんな時だ、誰も責任なんて取りたくないのだろう」と解説している。

では、リアルはどうであろうか?来年9月を狙い目にしていた総裁選の候補者はどうも意気があがってみえない。勝ち目のないコロナ禍の対策に自信がないのか、中継ぎのレッテルを貼られては、来年の総裁選に影響がでるとみたのか、日和見的である。

長期政権の後は短命政権でおわる場合が多いという。人事に目詰まりを起こし、前任者への遠慮から改革が遅れがちである。それは望まないところである。映画でラストに「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」と語るシーンがある。まさに実現したいところである。🧯🎥✈️🚢💻🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ下で受ける『半沢直樹』」から

2020.8.26   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ下で受ける『半沢直樹』」から

コロナ前を感じさせる時代劇的構成

 コラムの著者は、TBSで最近人気となっているテレビドラマ「半沢直樹」の人気の背景について語っている。

◯新型コロナウイルスの換算拡大も影響?!

ドラマの主人公は、銀行員。現在、大手航空会社の再建に奮闘中である。作品を見ると現代劇であるのに、一種の時代劇としての要素を備えているという。

  • 「顔芸」と言われる大笠な表情と言い回し、白黒のはっきりした人物造形や筋立て:

古典芸能(歌舞伎など)の大物俳優が演じることでコントにはならない

  • 新型コロナウイルスの感染拡大の影響:「三密」:

ソーシャルディスタンス(社会的距離)をコロナ禍では感染防止で取らないといけないが、格闘や恋愛を描きにくくなった。人と人とが寄り添うことはコロナ前を思い出す。このドラマでは、密談や会議など、顔と顔の距離が近く、昔のドラマ感を出している。

  • ビジネスドラマとして大手航空会社の再建はかつてあった事件:

経営不振の航空会社の再建という設定。社員の質は高いのに政治家の介入などで経営が傾いたという設定は、現実の出来事、それも過去にあった事件を彷彿とさせる。なぜなら、現実はコロナ禍で旅客数が蒸発状態であるためだ。つまり、「そんな時代もあったなあ」ということになる。

さらに、設定や演技など現代劇でありながら、実は古き良き時代を思い起こす時代劇である。💼✈️🚢💻🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏🇯🇵