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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:多様性社会をデジタルで」から

2022.1.19  日経産業新聞の記事「SmartTimes:多様性社会をデジタルで」から

様々な人を取り込んだ商品設計が常識に

 コラムの著者 栄籐 稔氏(大阪大学教授)は、80歳代後半になった母にテレビでYouTubeで楽しんでもらったが、その時にデジタルと多様性の関係に気づいたという。

○ 人はデジタルで平等になる?!

 栄籐教授は、シニアの母親がYouTubeを見るには「最後の2ステップ問題」があるという。「最後の2ステップ問題」の第1ステップは、サービスの起動で、難しい。テレビの入力を切り替え、YouTubeを立ち上げねばならない。第2ステップはサービスの操作である。YouTubeで検索窓にキーワードを入れて見たい映像コンテンツを探さねばならないという。この2つのステップができないために母親はデジタルの恩恵が受けられないでいるという。

最近、大衆が等しくデジタルの恩恵を受けるべきであるというデジタルイクオリティー(デジタル平等)が注目されて」いるという。これに関連して栄籐教授は事例を示している:

  • 富士通の「オンテナ」:髪の毛で音を感じるデバイスの開発。全国の聾(ろう)学校100校余りの8割に普及。ヘアクリップとしてオンテナで髪の毛を挟むと音を振動と光の強さに変換する。音が聞こえなくても、音楽演奏の楽音、演劇の声を感じることができるというユーザーインターフェイスである。
  • 「エキマトベ」:JR巣鴨駅で実証実験中の環境音を文字やイラストにして駅プラットフォーム上のディスプレイに表示するもの。オノマトベの擬態語、擬音語にちなんで、エキマトベと名付けられた。これも駅のアナウンスやドアの閉まる音などが文字化されるインターフェイスである。

このようにこれからのデジタルは多様性のある人たちに等しく機会を与えることになろう。デジタルが人々の多様性を当たり前にする。メーカーや製造者は、社会への一方的な問いかけではなく、インクルーシブデザインで様々な人を取り込んだ商品設計が常識になり、それが時速可能な新ビジネスモデルになることを栄籐教授は期待をしている。🏠🙏🍷🕯📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『日本沈没』が描く甘えと危うさ」から

2022.1.7  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『日本沈没』が描く甘えと危うさ」から

原作の厳しい世界情勢が現実?!

 コラムの著者が、1973年に発表された小松左京氏のSF小説「日本沈没」がテレビドラマとして2021年10月から12月放映され高視聴率であったが、その後半の展開に驚いたと言う。

○日本人や日本企業は世界から愛され尊敬されていると思いたいという甘え

 敢えてネタバレとはなるが、ドラマに内容に立ち入って見ると、急な地殻変動によって日本列島が海に沈む話であるが、前半は科学者や若手官僚らの水面下の対策準備であり。後半が、今回話題になった世界を相手にした避難交渉と脱出劇が軸である。

後半の避難交渉でキーとなったのが原作にはない「ジャパンタウン」構想で、友人知人や家族が脱出先で多い方が安心だろうという考えで、各国に建設を要請する。特に中国には1000万人が移住する計画で、その代わりの「お土産」として、自動車会社や製薬会社など大手企業が一緒に移転するもおで、ドラマでは各国が暖かく受け入れるというもの。

さて、現実はどうか。ジャパンタウン構想は他国から見れば植民地計画で、異民族による「特区」の誕生をどこの国が受け入れるだろうか。政治的にも日本がこれまで難民問題に対して消極的だった国であったために理解もされないだろう。「お土産」も電気自動車シフトの遅れや新型コロナウイルス対策での存在感の薄さなどを思うと、世界からピカイチと思われているとは思えない。

小松左京氏の原作小説や当時制作された映画やドラマでは、海外に対して原則的に何も期待していない。日本人は散り散りとなり、個人として生き延びていく。日本国復活などという野望は捨てよという厳しい認識でできている。堆肥民への歴史的報復までも描かれていた。日本人や日本企業は世界から愛され尊敬されていると思いたいという甘えの願望が高視聴率を支えているとしたら危ういという。💊🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:こころの『灯』をともす」から

2021.12.6   日経産業新聞の記事「SmartTimes:こころの『灯』をともす」から

お金だけでは人の心に灯はともらない

 コラムの著者 柴田 励司氏(インディゴブルー会長)は、5年前から「本当の自分に気付くワンダーランド」を作る計画でエンタメやスポーツ界を牽引するメンバーと進めているという。

○ エンターテイメントとスポーツで人の心に灯をつけよう

 柴田氏によれば、同活動を渡辺記念育成財団の理事・事務局長・塾長として勤めながら、秋元康氏、小山薫堂氏、別所哲也氏など日本のエンターテイメント界を牽引する方と企画提案したり、新しいエンターテイメントコンテンツを創造する実践活動を通じて、未来のクリエイティブプロデューサーの育成を進めているという。

この財団では、エンタメやスポーツの力を活用してそこに行けば本当の自分を取り戻す、本当の自分に気付く「ワンダーランド」を作ることを計画している。

柴田氏が言うには今の世の中に必要なものは補助金、支援機施策が政府から出されているが、お金だけでは人の心に灯を灯すことはできないという。その点、エンターテイメントやスポーツは人の心に灯をともす力がある。誰もが映画、音楽、舞台で心振るわせた経験があるだろう。トップアスリートたちの戦いに身を乗り出して応援したことがあるだろう。

自分の心に灯がともっていると、「自分仕様」で生きることができる。これがないと「他人仕様」に合わせるこちに腐心することになる。ワンダーランドでの活動に参加することで、一時的かもしれないが真の自分を見出すことができれば希望が生まれるきっかけとなろう。

ワンダーランド構想はアイデアソンなどを行い、アイデアを募集するという。この構想に知恵や時間、そして資金も必要で、世話人もこれから募集するという。💡🕯📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:高齢化で増す記憶総量、懐古主義に引かれやすく」から 

2021.12.3  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:高齢化で増す記憶総量、懐古主義に引かれやすく」から

記憶総量はデジタル化と高齢化で増加

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、情報化社会に伴って情報総量は増え続け、さらに高齢化によって一人ひとりの人生が長くなることから記憶が増えることでも加速させる要因だという。

◯懐古主義とイノベーションの鬩ぎ合い

 関沢氏によれば、デジタル化やDXで扱う情報の総量は増えていくことはわかるが、さらに高齢化によって人生経験が長くなることから記憶も大きくなることも考えねばならないとしている。

さらに膨大な過去記憶を抱える時代は関沢氏によれば懐古主義になりやすいという。今年5月に新装オープンした西武園ゆうえんちのテーマは1960年代を想定した「あの頃の日本」だという。まさに遊園地内は昭和レトロや平成レトロの流れを入れている。

懐古主義は、自分の過去を思い出す「個人的ノスタルジー」と社会全体の記憶を懐かしく感じる「社会的ノスタルジー」がある。さらにこれらをデジタルの仮想空間(メタバース)に復刻するものも増え、記憶と記録が曖昧になるという。厄介なことに、懐古主義、とりわけ社会的ノスタルジーはイノベーションの阻害要因になりやすいという。この点がなければ過去にばかり生き、今や未来を切り開く力が低下する点は気をつけねばならない。📕👩✋⛑🕠💪🏃‍♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵💡🌍


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:介護役より親友ロボット」から

2021.11.19   日経産業新聞の記事「SmartTimes:介護役より親友ロボット」から

高齢化社会にロボット技術は有用

コラムの著者 久米 信行氏(iU情報経営イノベーション専門職大学教授)は、近未来研究会仲間でのコロナ禍で普及する最先端ロボットについて教示を受け、GAFAMのマーケット市場に匹敵するビジネスが構築できるとの示唆に興奮したという。

○ 認知症対応にも介護ロボットは重要

 久米氏は、日本がクラウド、ビッグデータ、IoT、AIを活用するサイクルにロボットを組み込めば、GAFAMに匹敵するプラットフォームビジネスが構築できると聞き、高齢化先進国でもある日本での介護ロボットの可能性は高いと感じたという。

介護に対する考え方も横木淳平氏の著書「介護3.0」やNHK番組などで紹介されているように大きく進歩し、認知症などでは、人間がこれに対応するよりも疲れ知らずのAIロボットが意外にも向いているという。

外観も人間と同じ顔や触感にして、久米氏は自分の亡くなった親友に模してほしいという。残念ながら人間では、同じ話の繰り返したり、突然狂気じみた妄想を語ったりする認知症の人に付き合うのは苦労するだろう。しかし、親友ロボットはニコニコしながら手を握り、辛抱強く聴いてくれるし、相槌も打ってくれる。何よりも自分の好みを熟知しており、ひとつひとつに共感してくれるだろう。

また親友ロボットは外出の際に行き先の示唆などを好みどおりにしてくれる。手をひきながら、自分を冒険の旅に誘ってくえるだろう。📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵