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2024.9.15  日本経済新聞の記事「<サイエンスNextViews>科学と哲学に歩み寄りの兆し、境界越えて対話を」から

科学技術だけで新しい社会基盤を築いていけるのか

コラムの著者 永田 好生氏(日本経済新聞社 シニアライター)によれば、細分化し専門性を高めた科学技術の色々な局面で、「哲学」の視点を取り入れて議論を深める動きが盛んだという。永田氏は、北海道大学で2019年に設立された人間知・脳・AI研究教育センターの事例を挙げて、科学技術の最前線で哲学がブームになっていることを示している。

○NTTも2023年一般社団法人「京都哲学研究所」を設立

永田氏によれば、近年は人工知能(AI)の研究が急速に発展し、人間の知能とは何かという根源的な問いを突きつけられることで、本質を突き止めようとする哲学の手法が科学技術をさらに前進させようとしているという。

北海道大学の人間知・脳・AI研究教育センターもセンター長を兼務する田口茂教授によれば、文部科学省の「卓越大学院プログラム」に応募しようと検討していた時に哲学や心理学といった人文社会科学と脳神経科学、AIの3分野が交差する学際的な研究と教育に注目したという。田口教授の自らの経験で、数学者やロボット研究者らと交流を深め、新しい視点で論文を発表できたことがあるという。各分野の専門家らを学内外で公募し、徐々に体制を整えた。やがて当初は期限付きの組織であったが、2024年には常設の研究組織に移行した。設立時に目指していた成果を積み重ね、学内で評判を確かなものにした結果である。いまは、「研究で成果を出し、独創的な人材を各方面に送りだしたい」と田口センター長は抱負を語っている。

光を軸に新しい社会基盤を築いていけるのかという問いにNTTでは2023年、京都哲学研究所を設立した。代表理事は、京都大学の出口康夫教授である。出口教授とNTTは対話を始め「新しい社会基盤には新しい思想・哲学が必要だという共通認識に至ったという。

確かに「目指すべき価値は何か」も大きな課題であるが、多様な世界に正解となる唯一の価値はないという。「本当の幸せとは何か」も同様な課題で、世界各地に息づく伝統に基づく様々な幸せがある。そこにはそれぞれとの交流と議論を通じて、同研究所は独自の提案を出したいといている。👩‍🎓🎓💡🛠️🎸♪💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵

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