【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:5年戦略などに意味はない」から
2024/03/16
2024.3.6 日経産業新聞の記事「Smart Times:5年戦略などに意味はない」から
戦略はその基になる仮定事項が明記されていて初めて意味がある
コラムの著者 スティーブン・ブライスタイン氏(レランザ社長)が説くのは企業戦略の意味とそれが有効な仮定事項がセットになっており、それが仮定とは異なって間違った場合の選択すべき対応策があることだという。となれば5年間に仮定事項が変わらないような現代の社会・経済の状況ではないことから、ブライスタイン氏は5年戦略の意味があるのかと指摘している。
○最も脆い戦略は将来への道を説くようななもの
ブライスタイン氏によれば、例えば通信会社の戦略であれば、
- 技術の選択肢、オプション
- 通信の選択肢、オプション
- ビジネスが必要としている経営資源(人材、物資、資金、情報)
- 消費者行動の変化
といったことによる仮定に基づく必要があるという。これらのどれをとっても5年以内にすっかり様変わりしている可能性は否めない。そこで、経営陣がこの3年間の単なる行動計画ではなく、仮定事項を明確にした「真の」3年計画であれば、その仮定はかなりの多様で曖昧である計画ということになる。残念のことにブライスタイン氏が読んだ戦略関連の資料にこのような仮定事項が含まれておらず、そのことを質問しても、明確な回答が返ってくることは皆無であるという。その代わり、相手の経営者は自分の戦略の正当性や具体策のリストの説明に終始するだけだという。
しかし、本当に必要で大切なことは、戦略の正当化ではなく、その戦略が間違えているかもしれない理由を羅列して明記し、仮定通りにならない場合の選択肢と対応策があることだという。最も脆い戦略は、近い未来への道を説くようなもので、すぐに仮定事項が現実に合わなくなり意味がないものだという。
計画書に出てくるリストアップされた予定にそった行動をするだけなら、どこのトップマネジメントでもできる。先を見た時に以前計画した道とは明らかに異なった場合でも、計画の前提にある仮定事項からいくつかの選択肢を選んで対応策を立てるマネージャーがもっとも企業に重要で優秀であるといえる。すでに5年計画があるなら今すぐ、仮定事項を討議して修正すべきかもしれない。🏙️💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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