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2024.2.16  日経産業新聞の記事「Smart Times:『因果応報』を考える」から

目先の売上も重要だが良き未来をもたらすための「原因」をつくろう

コラムの著者 柴田 励司氏(インディゴブルー会長)は、仏教用語で、ことの善悪に関わらず全ては自業自得という「因果応報」をよく考えるという。では、経営者として「因果応報」をどう行動に移せば良いだろうか。

○今は変えられないが、未来はことができる

柴田氏は最近、経営を考えるときに「因果応報」について考えるという。「因果応報」は良しも悪しきも全て自分の行いによって生み出されたものという意味で、売上の低迷、トラブルの頻発、社員の離職などの問題を抱えている会社の経営者は再建計画やその実行を考える前にやるべきことは、経営者自身の行動やあり方を反省することであるという。

殆どのトップを務める人であれば経営管理に関する知識やスキル面については申し分ないが、自分の心持ちはどうであったか、ここに向き合ってほしいと柴田氏は勧めている。また、経営者の失敗談を聞くと、次の3つの要因に集約されるという。

  • 虚栄心:
    • 自分が優れた経営者であることを社内外に訴えたいがために企業買収や投資をしていないか
    • 買収にあたり、そこ企業以上の高値で引き受けて、のれん代償却に苦しんでいないか
    • 華美なオフィスに移転し、社員たちに自社の実力を勘違いさせていないか
    • 不必要にメディアに露出して浮かれていないか
  • 社内軽視:
    • 権限委譲を口実に社内より社外のさまざまな活動に時間を無駄にしていないか
    • 社内の意見に耳を傾けず、社外の意見ばかり重用していないか
    • 自社員のことを他社人材と比べて卑下していないか
  • 保身:
    • 自分に意見する人を遠ざけていないか
    • 優秀な人材を主要な職位から外していないか
    • 自分の主張に反する意見に対して感情的に対応していないか

これらを放置するとトップがやっている行動だからと幹部が悪いことを真似することが出てくる。会社のタガが外れ、結果として社業が傾くことになりかねない。商品やサービスそのものに力があるとむしろ厄介である。さらに、この影響が現れてくるのに時間がかかるため気がついたときにはかなり重症になっているという。

結果には必ず原因がある。この原因を潰さない限り良い結果は得られない。目先の売上確保ももちろん重要であるが、良い未来をもたらすための原因作りを忘れないようにしたいものだと柴田氏は示唆している。💴📈📉👨👧📈💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵

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