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2023.7.3 日経産業新聞の記事「眼光紙背:塩と海賊」から

地域から末永く祝福される持続可能な発展の事例

コラムの著者は、地域経済に根付き、世界有数の海事都市である愛媛県今治市を例に、企業誘致のあり方について考察している。

○今治船主は、北欧、香港、ギリシャと並ぶ世界4大船主

今治市で5月、西日本最大の国際海事展「バリシップ」が開催された。最終日には各社が造船所などを一般公開し、国内造船最大手である今治造船の本社工場は、家族連れを含めた見学者が訪れ、テーマパークのような賑わいであったという。

今治市は、造船業や船舶機器業、海運業などが集積し、日本の外航船の3割を所有するとされる「今治船主」で、世界4大船主の一角をなしている。シップファイナンスを手掛ける金融機関などともに海事クラスターが形成され、日本最大の海事都市と呼ばれている。

今治市が現在の活況を呈する要因はいくつかあるが、地理的、歴史的な理由があるという:

  • 地理的な理由としては瀬戸内海沿岸の温暖小雨がもたらす「塩」があるという。塩を産すると各地へ配送するために海運が発達する。船の建造や修繕も合わせて発展する。
  • 歴史的には「海賊」の存在がある。周辺海域は海上交通の難所であり、要衝であることから、操船技術に優れた村上海賊が、瀬戸内支配の拠点とした。

これらが絡まって持続可能な海事都市を形成していった。

コラムの著者は、この今治市の事例のように地域にある特性を生かし持続可能な発展を仕掛ける企業誘致は今は少ない。これでは地域からの発展は厳しいのではないかという。⚓️🚢📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵

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