【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:心理的安全性の欠如が生む悲劇」から
2023/05/03
2023.4.27 日経産業新聞の記事「眼光紙背:心理的安全性の欠如が生む悲劇」から
命の危機が迫る中でも自由にモノが言えない局面
コラムの著者は、イノベーションが生まれやすくなり、事故や不祥事の際に負の事象を低減する効果が期待できるとして注目されている「心理的安全性」について1978年に米ユナイテッド航空173便が起こした墜落事故を事例に説明をしている。
○心理的安全性の効用はイノベーションの容易にし事故や不祥事の負の事象も低減する
コラムの著者によれば、心理的安全性の確保で職場においてはメンバーが序列や上司に恐れを抱かず、自由に発言することで、職場全体が活性化し、イノベーションも生まれやすくなるという。さらに事故や不祥事のような危機に対して、心理的安全性は負の現象を低減する効果があるという。
コラムの著者が紹介する事例は、米ユナイテッド航空が1978年に起こした航空機事故である。デンバーから西海岸のポートランドに向かう同便は当初は順調な飛行を行っていた。着陸態勢に入った時にトラブルが発生した。機長が着陸用のレバーを下げると、「ドン」という大きな異音が発生した。さらに車輪が着陸用の定位置まで下りたことを示すランプが点灯しなかった。
様々な状況証拠から車輪はちゃんと定位置にロックされている可能性が高かった。しかし、機長は異音とランプの不点灯にこだわって、着陸を回避し旋回を続けた。その結果、信じられないことだが旋回を続けるあまり、燃料切れでエンジンが停止した。機体は森を滑り込むように墜落し、10人の命が失われたという。
驚くべきは、機長を除き、機関士などコックピットの他のメンバーは刻々と減る燃料の残量に気づいていたということである。この状況で機長に正面から「枝葉末節にこだわらず、一刻も早く着陸をしましょう」と進言しなかった。その背景に当時の航空機の機長の権威は現在より考えられないほど高く、命の危機が迫る中でも自由にモノが言えず、事故を招いてしまった。
読者の所属する組織ではこの事例のような「機長」はいないだろうか。⚡️✈⚡️💡🗼💰💴💵📉📈👦👧🧑🦯👩🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🇺🇸
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