【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:何をリスキリング?学力より人間力鍛え直そう」から
2023/02/14
2023.2.10 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:何をリスキリング?学力より人間力鍛え直そう」から
日本人で徹底的な学び直しが必要なのは非認知スキル(社会情動能力)
コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、リスキリング(学び直し)を取り上げ、デジタル社会を推進する認知スキル(知的思考能力)の向上が急務であるという。だが、深刻なのは日本人は人間力とも言われる非認知スキル(社会情動能力)の向上が重要だという。
◯非認知スキル(社会情動能力)は認知スキルも機能させる
関沢氏によればOECDによる学習到達度調査(15歳対象・2018年実施)で日本は
- 読解力:15位で低下
- 数学的応用力:6位
- 科学的応用力:5位
と一定の力を持っている。学び直しがむしろ必要なのは、非認知スキル(社会情動能力)の方で、学力などで測れる認知スキルより、人間力である非認知スキルの劣化が著しいという。非認知スキルが弱体だと認知スキルも機能しない。
非認知スキルは他者と交わる能力が必須である。博報堂生活総合研究所「生活定点」調査(首都圏・阪神圏在住の20〜69歳対象)によれば、現状が見えてきている:
- 「自分は誰とでも友だちになれる方だ」:42.9%(1994年)→26.6%(2022年)で減少、コミュニケーション力が低下。
- 「自分自身の力に自信がある方だ」:61.3%(1992年)→43.1%(2022年)で激減、自己効力感が低く、冒険する気力も乏しい。
- 「人生において安全なことを選ぶ方だ」または「人生においてチャレンジすることを選ぶ方だ」かという二者選択:2022年で前者は83.5%で、後者は16.5%と未知のことに挑戦する人が少ない。
関沢氏は、非認知スキルを鍛え直すために「異の研修」を進めている:つまり3つの異空間で挑戦するものである:
- 「異文化」:触れる留学や海外体験の機会を増やそう
- 「異現場」:日常業務では出会わない「現場」で働く研修。保育や介護の実習なども役立つ
- 「異次元」:メタバース(仮想空間)での訓練。関沢氏によると最近の研究では、本人に似たアバター(バーチャル・ドッペルガンガー)に擬似成功体験をさせると、現実世界でも非認知スキルが高まると言われている。
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