【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:投資の『常識』を見直す」から
2023/01/06
2022.12.28 日経産業新聞の記事「SmartTimes:投資の『常識』を見直す」から
かつての資金調達の状況で初心忘るべからず
コラムの著者 村松 竜氏(GMOペイメントゲートウェイ副社長兼GMOベンチャーパートーナーズ ファウンディングパートナー)は、資金調達を10年以上前の状況に戻すという。その背景について語っている。
○自己資本で始め、黒字化後資金調達して事業を展開するかつての資本政策
村松氏によれば、10年前の資金調達の常識は最初から黒字になるビジネスであったという。最小限の資本で黒字化する。そしてそのことに全神経、事業資源を集中させるというものであった。当時はこれが常識であって、今更と言って失笑を買っただろう。今の時代にこれを言うと馬鹿なといって失笑を買うかもしれない。
2000年以前は自分の貯金と親族からの借金で事業を立ち上げ、黒字になってからは銀行借り入れで事業を伸ばし、その後上場や外部資本の導入でさらに成長を加速した。こういった経緯で生まれた会社には製品や経営のユニークネスが非常に高い。20年くらい前からVCが増え始め、次第に赤字でも投資を得られるようになった。
10年前から上場して成功した起業家が投資家側になり、エンジェル投資家と呼ばれるようになる。投資家の厚みが増えていった。
5年くらい前から事業会社がどっとスタートアップ投資を開始した。売り上げ予想がしやすいSaaSの普及も手伝って、赤字でも上場できるようになる。これが日本の未上場資本市場の発展の歴史であると村上氏は述べる。
ところが、国内ではなく海外に目を転じると、特にアジアでは国内の歴史的な出来事が3倍速から10倍速で起こる時代となった。5年前から世界のマネーがどっとアジアに資本投入され、ユニコーンが日本以上に発生し、2年前から赤字のまま上場するデカコーン(時価総額100億ドル以上)が相次いだ。この背景には、ICTやスマホなどの情報機器の急速な普及と莫大な人口増で、経済成長のニーズもペインも増える一方となった。VCの常識もシリーズAの次はB、その次はCという増資前提でビジネスプランを立て資金調達を進めてきたが、それからも自由になるべき時かもしれないと言う。つまり、売上高、粗利益、入金サイクルを強く意識しすぐに黒字化して、たまたま良き投資家がいれば成長性に生かし、その後は自律して成長するといったモデルである。これであればVCや外部投資家に依存しない成長が見込めるからである。🛕🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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