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2022.12.8   日経産業新聞の記事「WAVE:アプリで病気治す時代」から

薬や手術とは異なったデジタル治療薬も登場

コラムの著者 宮田 拓弥氏(スクラムベンチャーズ代表)はVCとして医療関係のスタートアップに投資しているという。医療スタートアップが増えた理由をスマートフォンやウエアラブル端末の普及との関係から語っている。

○自己の健康状態の把握にスマホ以前は病院にいくか特別な装置が必要であった

 スマホが登場するまでは、日々の歩行距離や心拍数など自分の行動や状態を把握するには病院に行くか特別な装置を誓う必要があった。宮田氏によると、自分の身体状態がスマホで簡単に把握できるようになった今、さらにデジタル技術を使うことで、ヘルスケア、そして医療に進化させようという取り組みにさまざまなスタートアップが挑戦しているという。

宮田氏自身も医療スタートアップに10社を超える投資を行なった経験から、3つのキーワードで現状が語れるという。

  • デジタル治療薬:医師が薬の処方の代わりに、スマホアプリを利用するという新しい医療技術。デジタルセラピューティックス(DTx)とも呼ばれるという。米国では糖尿病の疾病管理プログラムが2010年認可を受けており、日本では2020年禁煙治療補助アプリが認可を受けている。頭痛やこころの病気にもスタートアップが挑戦しているという。
  • OMO医療:Online Merges with Offlineの略で、オンラインとオフラインを統合した医療。遠隔医療での診断をメインにして、初期の症状の切り分けなどが済んだ段階で予約制で病院に通院する。遠隔医療で病院ではすでに患者の情報を得ており、予約制での通院であるために、長い待ち時間を避けられる。効率的、効果的に処置ができるというもの。
  • メタバース医療:コンピュータの処理能力や通信速度の向上で、多くの人が3Dの仮想空間(メタバース)で医療関係の活動を行うもの。ゴッドハンドの外科医が近所の病院にいなくても、メタバースで手術に参加できる。通信の遅延が少ない5Gなどであれば、移動中の新幹線でも理論的には精緻な手術ができるという。現在はまだ手術のトレーニングなどでメタバースを使い、手術の成功率を上げようといくつかのスタートアップが挑戦をしている。

医療の進化とデジタルの進化が融合することで、ヘルスケアや医療はますます進化すると、宮田氏は予想している。🩺😷📡🛰🏢🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵

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