【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:CVCへの再チャレンジ」から
2022/10/22
2022.10.18 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:CVCへの再チャレンジ」から
VCと同じROIで判断しVCの内輪に入りこみ、自律が条件
コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタル マネージングパートナー)は、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)、特に日本発のCVCが成功する条件について触れている。
○20年以上も前からシリコンバレーで日本のCVCの浮沈は多く成功は一握り
校條氏によれば、シリコンバレーを突破口に事業創造や企業変革を考える日本企業がCVCを立ち上げることが多いという。しかし、多くは校條氏によると多くの条件が揃っておらず、成功しないので勧めはしないし、忠告するという。
すでに20年以上も前からシリコンバレーで日本のCVCの浮沈は多く、成功はほとんどない。しかもその間に親会社の幹部は入れ替わっているため知識や経験の蓄積もない。
ではその要因は何か。多くの日本企業がシリコンバレーで行なっていることは既存事業の改善や進化のための技術サーチであって投資が目的ではない。それならCVCは不要である。一方、本当に事業創造や企業変革を「長期的視点」で取り組むならCVCは価値がある。なぜなら、米シリコンバレーのVBの真髄に入り込むことだからである。それは、VCが独立して投資判断を行い、ROIを評価軸としてVBのインナーサークル(内輪)に入る覚悟があればという条件である。ここがVCとCVCの違いで、多くのCVCが親会社の出資で成り立っており、ROIなどを嫌うが、それが逆に足枷になっている。ROIを考えない投資ではVBのインナーサークルに入れないからである。また、VBに対して、身軽でタイムリーな投資ができるために自律的で独立した投資機能がCVCに必要である。多くのCVCは親会社のスタッフや幹部が影響を持つと、タイムリーな投資が難しくなる。それで凡庸な投資となり成長が認められないので、結果的に戦略的な投資ができなくなる。校條氏はVCと同様に自律的な投資決定ができるような運営チームが不可欠であると言い切っている。🎾🏏🏓🏸💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵
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