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2022.6.10   日経産業新聞の記事「SmartTimes:ナイチンゲールの肩」から

彼女の偉業は看護、医療統計、エビデンスによる社会課題の解決と現代にも活用

コラムの著者 伊藤 伸氏(東京大学特任准教授)は、クリミア戦争に自らの意思で看護師として従軍したナイチンゲールの偉業から現代も使えることを示している。

○ 「巨人の肩の上に立つ」を実証

 伊藤氏によれば、この「巨人の肩の上に立つ」という言葉はニュートンの書簡の一部にあるといわれ、先人が積み上げた研究成果や発見という基盤の上に新たな研究成果や発見が生まれるという比喩であるという。

伊藤氏は、この肩の一つであるナイチンゲールの功績について述べている。1つは、看護の祖と言われる英国軍従軍の際に献身的な行動である。2つめは、戦場での負傷よりも医療看護衛生環境の原因であることを突き止め、現場の豊富なデータに可視化による分析をおこなって、陸軍病院の改革につなげたことである。さらに、看護学校の設立や医療統計の創設、専門職としての看護師の礎を作った。統計学の世界でもパイオニアとして認識されているという。

伊藤氏がさらに現代の社会課題を企業が解決することが求められている中で、エビデンス(証拠)に基づく意思決定が必要とされていると指摘している。そのエビデンスにナイチンゲールの肩が事例になるのではと示唆している。つまり、ナイチンゲールも当初は看護師の関与に英国軍が非協力であったため、トイレの清掃やシーツの洗濯から衛生状態の改善行動を始め徐々に組織の中に溶け込み改革をおこなっていった。エビデンスが見えた後の行動には、ナイチンゲールの言動が示唆になるだろうと伊藤氏は述べている。🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇬🇧

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