【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『真鍋氏ノーベル賞』でみえる日本の課題」から
2021/12/12
2021.12.8 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『真鍋氏ノーベル賞』でみえる日本の課題」から
日本列島内でしか通用しない型にはまった教育など課題
コラムの著者 内田 裕久氏(東海大学特別栄誉教授)は、先のコラムと同様にノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏の日本の研究環境についてその深刻さについて述べている。
◯大学研究機関の3つの課題
内田教授によると、真鍋氏が日本生まれだが米国籍であることで質問を受けた時、「日本人は互いに邪魔をしないように協調するが、私は得意でなかった」と述べたという。日本の研究スタイルや管理からは独創的な発想も成果も出にくい。真鍋氏の指摘は研究成果を発表し議論する場でもある日本の学会の雰囲気にも当てはまるだろうという。
内田教授は真鍋氏が語った課題は3つあるという:
- 日本列島内でしか通用しない型にはまった学校教育
- 学閥が幅を利かす学界
- 硬直化した大学研究機関における定年制度
を根本的に変える時期に来ていると示唆している。米国の研究が盛んな大学では、外部資金を導入できる研究者が80歳を超えても若手研究者や大学院生を指導し、研究室を維持しながら研究活動を継続できる。大学から産学連携事業やスタートアップ企業が多数生まれる背景になっている。
日本の大学では通常定年を迎えた研究者は一律に退職する。長年携わってきた研究を継続することも困難である。ここに日本の価値観があるのかもしれないが、これらの課題が残ったままでは、人材育成のみならず将来の学術、産業、経済の発展が期待できなくなる。🥇🕛💻✏️🏙🌾🍓😅🏃♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍🗻🌐
コメント