【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:救世主になるか『接ぎ木』と『タバコ科』」から
2019/11/17
2019.11.12 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:救世主になるか『接ぎ木』と『タバコ科』」から
画期的な遺伝子組み換え技術
コラムの著者 窪田 新之助氏(農業ジャーナリスト)は、品種改良が世界で望まれる中での名古屋大学発ベンチャーの農業技術に注目している。
◯古典的な接き木技術をゲノム編集技術で発展
窪田氏によれば、農業への応用技術としてゲノム編集技術を使う際に大きな課題は、ゲノム編集での遺伝子の切り貼りをおこなう酵素やRNAが標的とする作物に導入する方法が品種ごとに異なるということだという。
これを克服する手段として名古屋大学発ベンチャーのグランド・グリーンの手法が注目されているという。キーワードは、接ぎ木とタバコだという。
接ぎ木は、2000年以上も前から存在するという古典的な農業技術で、2つ以上の作物を人為的に切断面を固定して1つの作物として育てる。この技術の利点はそれぞれの品種の強みを持ち寄れることである。欠点は、別の科同士では接げないとされていた。グランド・グリーンがこの常識を打ち破った。タバコ属の作物が別の科の植物の接ぎ木として汎用的に使えることを発見したのだという。傷口を直す能力のある作物であれば基本的には接げるとのことで、すでに70種で効果検証ができた。
接き木をすればタバコ科の作物を介して、接いだ作物に水や物質を輸送できる。同社はこれにゲノム編集を応用した。タバコ科の植物を「注射器」代わりにすれば、酵素やRNAなどのゲノム編集ツールも標的の作物に簡単に、しかも汎用的に導入できる。みごと、この推察は現実のものとなり、同社はゲノム編集した標的の作物の種子を大量に生産できないかといったレベルに進歩している。今後の食糧危機への解決の1つとして期待できる技術である。🍎🌾🌸💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎
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