【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:TDRのハンドソープ、楽しい体験を商品に」から
2019/05/25
2019.5.24 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:TDRのハンドソープ、楽しい体験を商品に」から
ミッキーマウスの顔型が出てくるハンドソープが話題に
コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、連鎖する経験価値について東京ディズニーリゾート(TDR)に花王が協賛する「ミッキーシェイプのハンドソープ」の事例を使い説明している。
◯手洗いに行列ができる人気
西川教授によれば、顧客の楽しい体験を商品に結びつければ、顧客への価値を向上させる可能性があるという。今回のハンドソープの事例では、そのエコシステムが浮かび上がっている。
2015年7月に東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの屋外の洗面台の一部に、今回のハンドソープを置いたという。ボタンを押したり手をかざすと、ミッキーマウスの顔型の泡が手に乗せることができる。子供にとってすこし億劫な手洗いが、この泡の体験が楽しくて行列ができ、人気エリアになったという。楽しく手を洗うという体験を通じて、子供達に「きれい」の大切さを伝えることができる。この小さな魔法を提供したいという花王の思いと、TDRの基本理念でもある「ファミリーエンターテイメント」という考えと一致し実現した。さらに2018年にはさらに洗い場が増え、そのでのツイッターやインスタグラムで泡の写真を「#花王」、「#きれいの魔法」をタグ付けするイベントを実施。2ヶ月で約7千件の写真が投稿され、これによって楽しい手洗い体験の価値がSNSの力で広まっていったという。さらにパーク内限定で手洗い設備同様にミッキーマウス型の泡が出る家庭用ハンドソープの販売も始め、これで手洗いの習慣を自宅まで持ち帰ることでできた。さらに、ハンドソープの替えを市販の花王製品でリフィルできる。経験価値は途切れることなく連鎖することになった。🎓🏢📈💻🔎⚡️🌍🐭 🙌
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