【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:新幹線の新型車両、見えない床下、大きな進歩」から
2018/05/30
2018.5.25 日経産業新聞の記事事業,「TechnoSalon:新幹線の新型車両、見えない床下、大きな進歩」から
床下の電力変換機器の小型化が多くのメリットを生む
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、2020年ごろ量産予定という東海道・山陽新幹線の新型車両が外観は目立たないが、大きな技術の進歩があることについて触れている。
◯炭化ケイ素(SiC)デバイスが小型化を促進
山﨑教授がいう新幹線の新型車両N700S(Sはスプリームで最高の意味)で、これまでの車両と外観は大きく変わらない。だが、大きな変化は、小型軽量化された電力変換機器で、床下にある。小型軽量化が可能になったのは、炭化ケイ素(SiC)製の電力変換デバイスを使ったことであるという。
このデバイスを使うことで、電力損失が減り、2分の1以下になったことで、冷却ファンが不要となった。電力変換に必要な大きなトランスはあるものの、変換機器が小型化したことにより、1車両ごとにトランスと変換装置をペアで床下に設置できることになり、これまでの車両編成の制約がなくなることになる。これは車両編成を12両や8両といった列車編成も可能となり、運用上のメリットが生まれる。消費電量も減り、軽量化で得られた余裕を、乗り心地の改善などに振り向けられる。また、非常時の制動の停止距離を短くでき安全性も向上できるという。🚆🚝🔨🔧🎓📖🔎⚡🌍
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