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2017年12 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ドレスラック、旭川産、自然な素材感」から 

2017.12.12   日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ドレスラック、旭川産、自然な素材感」から

単純でありながら長く使える商品の好例

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)は、北海道旭川市で盛んな木工業の味わいについて語っている。

○大凶作の末に生まれた木材資源の活用

 旭川市は、家具や木工品の生産地として、大凶作を乗り越え、100年の歳月を経て、国内での代表的な産地として発展してきた。

栗坂氏は、この地の木のものづくりをしている「コサイン」は昭和63年に4人のクラフトマンによって設立。30年近くの歳月を経て、数多くの木工品を送り出し、長寿命商品も多いという。

その1つが「ドレスラック」。この製品、すでに7万台を販売したという。単純なデザインだが飽きがこず、収納力も15着もかけられ、しかも折りたためる。素材感と飽きのこない親しみやすいデザインで、曲面も柔らかい。単純でありながら耐久性も富み、長く使えることから、日本のこれからお商品づくりの1つの形としてあるべき姿かもしれない。 ⌛️🎄💡💺⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:プログラミング、小学校で必修、関心高まる」から 

2017.12.13   日経産業新聞の記事「トレンド語り:プログラミング、小学校で必修、関心高まる」から

21世紀のそろばん

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂 ディレクター)は、2020年に小学校の教育指導要領でプログラミング教育が必修となることに関連して、米マサチューセッツ工科大学で開発された学習用プログラミング言語「スクラッチ」について触れている。

○ハードルが高かったプログラミングを下げる

  子供たちのプログラミング教育が注目を集めている。2020年に小学校の教育指導要領でプログラミング教育が必修となることが決定され、教育関係者や保護者の関心が一気に高まった。習い事でも、プログラミングが提供されることになり、これまでハードルが高いと思われたプログラミングが身近になってきた。

学習用プログラミング言語で著名なものは米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発されたスクラッチという言語である。具体的には、利用者はスプライトと呼ばれるキャラクターに対し、スクリプトと呼ぶ命令の組み合わせで動作の法則を設定、つまりプログラミングするという。

本格的なプログラミング言語の基本をすべておさえており、命令はブロックのパーツのように組み合わせることが容易だという。小学生でも直感的に操作できるという。

スクラッチのコンセプトは、

  1. イマジン(想像する)
  2. プログラム
  3. シェア(共有する)

で、プログラムをつくるだけでなく、その成果を共有したり、他の利用者が作成した作品に触れることができる。スクラッチは無料で利用できることから、学校教育や家庭でプログラミングの学習ができる。一昔前なら、そろばんであったが、デジタル時代のそろばん塾のイメージである。💻🎒💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ドクターXの憂鬱」から

2017.12.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ドクターXの憂鬱」から

救急医療の現場の厳しさ

 コラムの著者は、人気のテレビドラマ「ドクターX」ではないが、救急医療の現場を支える医学部の状況が大きく変化していると示唆している。

◯ある私大医学部の逸話

 入試制度改革やイメージ刷新策の成功で偏差値が上がってきたある私立大学医学部は、合格ラインの上昇は喜ばしい事態だが、予期せぬ事 態が起こったという。
 男子よりも一般的にまじめに勉強する女子の合格者が増えたが、出産や育児休暇の取得で現場を離れている間に腕が落ちるのを心配する女学 生は、外科を避け、麻酔科や皮膚科、眼科などに進む傾向が生じているという。ある国立大学も同様で、救急医療の将来性は大丈夫かと危惧す る声もあるという。

🚙👒🏢⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:独軍人の組織論、能力と勤勉さで分類」から

2017.12.12  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:独軍人の組織論、能力と勤勉さで分類」から

処刑するしかない4分類の1つ

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、軍隊での教訓を現代の組織におけるリーダシップ論と捉えると新たな教訓が生まれてくると述べている。

◯意外な結論

 第1次世界大戦後の敗戦国ドイツでの軍最高の実力者であったハンス・フォン・ゼークトは参謀総長や陸軍総司令官を務めた。彼はドイツ 軍再建の立役者として知られているという。
特に組織について通暁したゼークトによるものとされる組織論があると、和田教授は語る。構成メンバーの性格と地位との適合・不適合につい て言及したものである。
軍隊が対象であるが、現代社会に置き換えると、指揮官がリーダー、参謀をプランナーなどと読み替えると今日の組織にぴたりと当てはまると いう。
彼の組織論では、軍人を4分類した。

・有能であるが怠け者;このタイプは前線指揮官に向いているという。
⇒①怠け者であるがゆえに部下の力を遺憾なく発揮させるように努力する。②どうすれば部隊が、つまり自分が、楽に勝利できるかばかりを考 えている。
・有能な働き者;参謀向きだという。
⇒自分で考え、また自分で実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよい。
・無能な怠け者;総司令官、または連絡将校にむいているという。
⇒自分で考えていこうとしないので、参謀の進言や上官の命令通りに行動する
・無能な働き者;これは処刑するしかないとゼークトは示唆する。
⇒働き者ではあるが、無能であるため間違いに気づかず、進んでいろいろなことを実行しようとして、反って間違いを引き起こす。

さて、この4分類はあなたの会社の組織ではどうであろうか?🇩🇪🏢💹⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:顧客経験(CX)、全体で捉えて判断」から 

2017.12.8 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:顧客経験(CX)、全体で捉えて判断」から

全体感である「フレーム」で考えよう

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、ゼミ卒業生の案内で福岡県糸島市の牡蠣小屋に立ち寄った体験からマーケティングとして顧客経験(CX)の重要性について語っている。

○牡蠣小屋と街のレストランの接客の違い

 牡蠣小屋は糸島市では秋から営業し、牡蠣、サザエ、アワビなどを炭火焼する。現代では鮮度管理と物流の発達で新鮮な海産物は街中でも食べられる。しかし、わざわざ足を運ぶ「おいしさ」の体験が現地にはあるという。

まずは牡蠣小屋までの道中、目に飛び込む漁船からの水揚げ風景は鮮度の良さを連想させ、一気に気分を上げる。有名人や力士のサインがならぶ大きなビニールハウスのような牡蠣小屋は壮観。炭火で熱せられた牡蠣やサザエが、「バァーン」と音を立てて熱水や炭が弾け飛ぶ。汚れ防止用の黄色いジャンパーを貸してもらって着ると、ちょっとしたテーマパーク気分である。

案内のゼミ卒業生は慣れた口調で、軍手とヘラで牡蠣の殻の開け方を伝授。チーズを牡蠣にトッピングすると絶品だなどとマル秘情報も聞ける。

顧客経験(CX)というコンセプトがマーケティングの世界では流行しているが、モノやサービスの購入経験をマッピングして、不満を抽出し改善することで全体のデザインを見直すものと考えられている。牡蠣小屋の経験は、街のレストランの接客に比べれば、点数は低いかもしれないが、大雑把でいいと笑い飛ばせるのは、それをも含めて牡蠣小屋だという「フレーム」を見ているからである。ここに本当の「おいしさ」を発見できる可能性があると、小野教授は示唆している。🐚🌊💡⚡️🌍happy01