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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:青空と自動車と段ボール」から

2017.9.25  日経産業新聞の記事「眼光紙背:青空と自動車と段ボール」から

共産党中央規律検査委員会書記の去就について上海市民は注目

最近微小粒子状物質「PM2.5」が前年同期比で25%減少し青空が見えるようになると同時に自動車部品、段ボールが話題になっているという。コラムの著者は、一見無関係に感じるこの3つの事項が根が同じであるという。

◯環境当局と企業の癒着を反腐敗運動で打破

 青空が綺麗になった上海市では、自動車部品が調達できない、段ボールの段ボールの値段が高騰していることが話題になっているが、根本原因は同じだという。それは、大気汚染など環境問題を解決するために当局が工場などの監視を強化したためで、一部の自動車部品や段ボール工場が操業を停止しているためで、調達難や価格高騰を招いているという。

かつては、環境当局と企業の癒着で、遅々として環境が改善されなかったのが、習近平指導部の反腐敗運動で、一気に摘発が厳しくなったという。そのリーダである共産党中央規律委員会書記、王峻山氏の去就が党大会の結果、続投か退任かで注目されている。日頃政治には無頓着な上海市民も今回の去就には興味があるようだ。⛅️🚗🇨🇳🏭⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:永久機関、開発努力、機械の発展に寄与」から

2017.9.29   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:永久機関、開発努力、機械の発展に寄与」から

失敗から成功が生まれたサイエンスの歴史

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、これまで多くの先人が試みた永久機関の失敗が工学など多くの面で機械の発展に寄与し成功したことについて触れている。

◯「転んでもただでは起きない」精神は重要

 和田教授によると本来の目的には失敗しても、その開発過程で多くを学べるケースについて永久機関の探求で説明している。

古今東西、永久機関を作る試みはことごとく失敗した。だが、その開発を目指した先人の努力は確実に報われたという。永久機関のサイエンスでの定義は、外部に対して仕事をするが、それ自身には何ら変化を残さない装置である。テクノロジーでは、力を出し続け働き続ける、人類の要望でもあった。

だが失敗の過程で、いろんな発見を先人はおこなった。永久機関実現への努力は自動機械の開発に向けられ、その工学資産を生んだのは承知の通りである。古代より多くの試みの中で、19世紀には熱機関の物理学的理解が進み、カルノーが永久機関が不可能だととの原理を打ち立てて、熱力学の基礎を確立した。この原理は、後に「熱力学の第一法則」とエントロピー増大の「同第二法則」に定式化された。これによって学術的に永久機関は夢となった。🎓📖⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 米大使館デジタル広報、インスタ女子に命中」から

2017.9. 26    日経産業新聞の記事「風向計: 米大使館デジタル広報、インスタ女子に命中」から

アメリカ合衆国の若い女性ファンを増やす

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、在日米国大使館がインスタグラム(通称インスタ)を使った広報戦略で民間交流を進めている。

◯フェイスブックやツイッターにはリーチしない若年女性をターゲット

  中村氏によれば、在日米国大使館がインスタでユニークな広報活動を展開しているのは、デジタル時代ならではの手法でファン作りを進めていこうとしている点であるという。

特に若い女性から圧倒的に支持されているSNSとしてインスタグラムを選んだ。大使館は写真を通じて、「米国の良さ」「興味をもってもらう」おとを狙っている。投稿画像には米国のいろいろな表情がちりばめられ、コメントやハッシュダグなどにも工夫があるという。

インスタで成功する秘訣は、画質にこだわり、視覚的にジャッジが厳しい若者にうけることだという。同大使館の写真はユニークで、映画の1シーンのような撮り方や各州のナンバープレートのいわれなど実際に住んだことがなければわからない情報を提供している。さらに外交官や大使館員の「遠い存在」を等身大の日常生活も登場させ、素顔が見え、親近感が湧く工夫があるという。📷🇺🇸⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:プロジェクタースタンプ、印影まっすぐ光の導き」から

 2017.9.25  日経産業新聞の記事「拡大鏡:プロジェクタースタンプ、印影まっすぐ光の導き」から

日常の不便にビジネスチャンス

コラムの筆者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、日本の日常生活に使われる印鑑での不便に注目した企業について語っている。
◯厳しいビジネス環境の中で

 栗坂氏が取り上げるのは、印鑑製造で、全国の60%のシェアを占め全国首位の生産を誇る山梨県の企業と取り上げている。山梨県の生産がこれほど伸びたのは甲府近郊御岳の水晶鉱山が発見されたのが契機となり、印材の水晶と共に彫刻技術が発達し、その後、拓殖(つげ)や水牛などの印材も取り扱うことで発展したという。

しかし、印章自身の需要は安定しているように見えるが、サイン化の進行や100円ショップなどからの価格低下の影響を受け、現状の経営は厳しいという。

そこで、印章市場に一石を投じる動きも出てきているという。天野製作所は、従来の印章の概念とは異なったプロジェクタースタンプを開発した。この製品は、金属製の印章上部にLEDを組み込み、捺印前に点灯すると、アクリルの印面を通して、印影が紙面に投影される。その時、まっすぐになっているか、朱肉のつき方は適当かなどを確認できるという優れものである。

点灯は握った時だけになっており、取り扱いも簡単で、印章の伝統技術とLEDという最新技術を組み合わせた好事例である。高齢者にもわかりやすく、同製品を他の印材でも展開すると同社では計画している。日常の中にまさにビジネスチャンスがある。✏️⚡️💡⚡️🇯🇵happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未来の理想の道具、やっぱり『ドラえもん』」から 

2017.9.21  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未来の理想の道具、やっぱり『ドラえもん』」から

子ども達への調査からわかること

コラムの著者 関沢 英彦(発想コンサルタント)は、「子供の好きなキャラクター」調査(バンダイ調べ)、博報堂生活総合研究所の調査から見とれる現代っ子の特徴についてふれている。

○自分の世界を拡張することはリアルからバーチャルへ

 同調査で、1996年の調査以来、ドラえもんがトップ3に入り2位となったという。よく知られているようなドラえもんは、おなかのポケットから様々な道具を取り出してのび太を助ける。では、現代っ子は、未来の理想の道具としてどのような機能を欲しがっているのだろうか。

調査に絵を描いてもらってその結果を博報堂生活総合研究所では分析した。男女共1位は「万能系」の道具で、望んだものをを何でも現実にしてくれるもの。ドラえもんのポケットそのものである。同じく3位にはいった「能力系」も、のび太が欲しがるものである。

2位は、男子は「移動系」、女子は「代役系」で、文化的な差異なのか性差なのか不明だが違いが出た。5位は男子は「空間系」、女子は「時間系」との差異が見て取れた。空間と時間との違いはあるが、男女共、自分の世界を広げて、深めたいと思っている。

さらに同研究所の20年間の調査で子供の意識変化も見て取れたという。子供達は、自分の部屋よりもリビングに居たがるようになり、親との距離感も近づいているという。「理想の道具」の調査から、子供は自分の世界を拡張したがっているが、それはリアルの世界だけでなく、スマートフォンなどで通じたヴァーチャルなものまで広がっているという。⚡️👧👦🇯🇵happy01