【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: ダーウィンの海、市場での成功、運任せ」から
2017/01/10
2017.1.6 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: ダーウィンの海、市場での成功、運任せ」から
運の良さと適者生存のバランスが鍵
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、研究や技術開発の成功・発展シナリオとして「基礎研究→開発研究→事業化→市場での成功」を唱えており、今回はそのラストステージであるサイエンスの成果が市場に行き渡ることについて触れている。
◯成功には各ステージが成功しなければならない
和田教授が唱える研究や技術開発の成功・発展シナリオは、「基礎研究→開発研究→事業化→市場での成功」となることことで、各ステージが成功しなければならないという厳しいものである。シナリオの3箇所のステップアップの関門はそれぞれ「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの海」と呼ばれているという。
今回は最後のステージである「ダーウィンの海」は他の関門とは異なり、自分自身の努力だけでなく、一般市民の反応が決定的な成功の要因となる。つまり、他人任せの運に頼らねばならないという。
ダーウィンの説いた自然淘汰説はその後研究が進み、遺伝子学として体系化されていく。ダーウィンの海は、同様に自然淘汰されて生き抜く遺伝子の関門で、成功は、運の良さと適者生存の両者がバランスよく関係している場合だという。
市場のように得体の知れない競争の場に身を委ねるということは、それ自身に一喜一憂する必要なないのかもしれない。和田教授は、日本の教訓である「運鈍根」(運鈍根とは、成功するには、運のよさと根気とねばり強さの三つが必要だということ。)がこれを表しているという。💡
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