【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:新奇性のある事業、実現性・市場性で判断」から
2016/11/21
2016.11. 17 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:新奇性のある事業、実現性・市場性で判断」から
企画段階でのクラウドファンディングは有効
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、拙著でも述べているように、「売れるか/勝てるか(市場性)」「できるか(実現性)」「儲かるか(成長性)」と同様に新規事業での検証には不可欠であることについて述べている。
○キュレーターが選定
西川教授は、斬新であればあるほど理解されにくく、成長性や採算性に疑問符がつくことが多いと指摘する。そこで、企画段階での小口資金調達であるクラウドファンディングなどを利用するのも有効な手段だという。
インターネットで仲介するサイバーエージェント・クラウドファンディング(東京・渋谷)の運営する「MAKUAKE(マクアケ)」では、申請は誰でも良いが、約10人のキュレーターが、プロジェクト申請者と直接あるいはオンラインで面談を行う。そこでの審査の基準は、売れる売れないだけでなく、商品がきちんと製造され、届くかという実現性を重視するという。さらに、これをクリアすると、事業全体のビジネスモデルがしっかり考えられているかを検証するという。つまり、企画書だんかいでここまで確認される。
新奇性のジレンマを克服するために、実現可能性と市場性を分けて判断するところがユニークである。企業内の企画でも、売れるか/勝てるか(市場性)」「できるか(実現性)」「儲かるか(成長性)」を推進することを勧める。
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