【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ソニー、電池事業売却、往時の活力いまいずこ」から
2016/09/09
2016.9.6 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ソニー、電池事業売却、往時の活力いまいずこ」から
モルモット企業から日和見企業になったのか
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、多少辛辣な口調で同社を叱咤激励する意味で、電離事業の売却に疑問をいい抱いている。
◯ソニーと譲渡先の村田製作所の共同報道では事業戦略上適切な対応
関係両社の発表では双方のポートフォリオ戦略上の観点から、事業の持続的拡大を図る上でも適切な対応としているという。しかし、志村氏の見方は、ソニーが1991年に世界で初めて実用化したリチウムイオン電池は長らく市場で先導的な役割をこなしてきた経緯からいうと説得力がある説明かどうかという。
ソニー側から言うと、リチウムイオン電池といえども低価格競争で2010年度以降は赤字事業となったという。ただ、この間の高い技術力で性能、品質面で勝機はなかったのか。どうも、米アップルのiPhoneの最新機種への採用に乗れたかったことが直接原因であるという。
リチウムイオン電池自身は枯れた技術ではなく、異常発熱対策など安全性の課題や大容量材料の開発など山積だという。まだまだ伸びしろのある事業領域だとも言える。つまり、リチウムイオン電池の至上性を過小評価したのではないかという。
これまでもソニーは、ロボット、有機ELモニターなど一旦製品化しながらもなぜか中断あるいは撤退策を講じてきたのはどうしてなのか。
世に言う「モルモット企業」から「日和見企業」になってしまったのか。
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