【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:イノベーション、『自分ごと』ととらえて」から
2016/06/14
2016.6.9 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:イノベーション、『自分ごと』ととらえて」から
「自分ごと」ととらえる教材を通じて
コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、経産省の産業構造審議会の中にある新産業部会がまとめた「新産業構造ビジョン中間整理」の内容の前提として、個人のイノベーションに対する当事者意識が重要だと説いている。
○アントレプレナーのみならずイノベーションチームをリードする人材も重要
関沢教授は指導するゼミの学生に対して、4月に刊行された「AIの遺電子」(山田胡瓜氏の漫画、秋田書店)の続編を考えることを課題にして討論をしたという。同著は、人工知能(AI)のヒト型ロボットを治療する「医者」がテーマ。この漫画と未来予測データを示して、予想される2035年像を検討した。
この論議の目的はイノベーションという他人事ではなく、自分ごとと「感情」を込めて考える企画だという。
確かに、前述の「新産業構造ビジョン中間整理」には、第4次産業革命を進めるために「創造的な問題発見・解決のために情報・データやITを使いこなす力」を教育する必要性が強調されている。だが、関沢教授は、その指摘以前に個人のイノベーションに対する基本的なあり方が問題ではないかと指摘している。
ゼミの学生が体験したように「感情」を込めて未来への確信を自分ごとにできるかということである。未来に向かった何事かを始めるには、「こうしたい」という思いがあってこそではないか。
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