【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:メンテナンス工学、日陰ではなく花形に」から
2016/02/04
2016.1.29 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:メンテナンス工学、日陰ではなく花形に」から
自己実現の欲求にも通じる
コラムの著者 新田 義孝氏(四日市大学名誉教授)は、東日本大震災や大きなコンビナート工場の事故、鉄道事故やバスの事故などにメンテナンスの要因はないのかと言及している。
◯最前線の科学技術以上に社会的な意義が大きなメンテナンス工学
悲惨で大きな事故が起こる背景にメンテナンスの問題があるのではないかと新田教授は指摘している。
メンテナンスとは、狭義では、これから使う機械や設備を点検し、大過なく使える状態に保つ事である。広義には、機械や設備を組み込んだシステム、鉄道網や電力回線など、それを構成している機械や設備がトラブルに見舞われた時に、そのトラブルが全体に波及しないように前もって設計しておくことだ。その設計の根幹は、日々の点検にある。
科学技術の最先端の開発研究は、花形であるのに対し、メンテナンスはエンジニアなちの「尻拭い」となり、日陰的な存在だという。しかし、これを花形にすることこそ社会インフラの安全性を保証する、英雄的な存在であるべきだ。
マズローの5段階欲求説を新田教授は引用し、承認の欲求から一歩進んで、自己実現の欲求を、この社会的な意義で満たされ、メンテナンス工学も人気となり、やがて事故が減少するのではにかと期待している。
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