【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:スーパー歌舞伎II『ワンピース』」から
2015/11/23
2015.11.19 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:スーパー歌舞伎II『ワンピース』」から
伝承と伝統の融合で新しいクール・ジャパンの創造
コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、今月初めから演じられているスーパー歌舞伎II『ワンピース』(四代目市川猿之助主演、新橋演舞場)に新しいクール・ジャパンを垣間見たという。
○ワンピース(日本の漫画)と歌舞伎(日本の伝統芸能)の融合
三浦教授によると、日本の漫画と歌舞伎の見事な融合で、歌のない和風ミュージカルといった第一印象で、最上のエンターテインメントだという。
内容はネタバレになるので触れないが、ワンピースとスーパー歌舞伎の背景については触れておくと、
- ワンピース;週刊ジャンプに1997年から連載され、今年の6月にはコミックの累計発行部数が世界で3億2千万部を超えギネス世界記録に認定された。
- スーパー歌舞伎;三代目市川猿之助(4代目の伯父)が古典芸能化した歌舞伎を革新しようと1986年ヤマトタケルで始めた現代の歌舞伎。おいの四代目が引き継いでII(セカンド)として昨年から始め、今回が2作目。
という。まさに漫画✖️歌舞伎で、3代目が重視した3つのS;
- ストーリー
- スピード
- スペクタクル
を意識したもので、ミュージカルに近いという。さらに、備前焼の人間国宝、伊勢崎淳氏がいう、伝承と伝統との違いを感じさせるという。伝承は、昔の物を大事に伝える、伝統は、時々の新しい物を追求した革新だという。スーパー歌舞伎は昔ながらの歌舞伎を伝承しながら、現代の歌舞伎として革新を行い、新しい伝統を作っている。クール・ジャパンの先兵である、マンガとカブキ、新しい方向性かもしれない。
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