Previous month:
2015年8 月
Next month:
2015年10 月

2015年9 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:省略法は何でもあり」から

2015.9.8   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:省略法は何でもあり」から

ネーミングの鉄板、省略法

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、昔からネーミングの主流である省略法についてふれ、そのバラエティの広さについて驚いている。

○役者名、商品名、分類名など多様

岩永氏のあげている省略法を見てみよう;

  • 役者名:ブラッド・ピッド=ブラビ、木村拓也=キムタク、榎本健一=エノケン、嵐寛寿郎=アラカン など
  • 商品名:ラジオカセット=ラジカセ、パーソナルコンピューター=パソコン
  • 分類名:携帯電話=ケータイ、シャープはさらに英文一文字「K」、軽自動車=軽、スズキはさらに英単語にして「Kei」、ガラパゴスケータイ=ガラケー、スマートフォン=スマホ

とまできた。さらに、スマホもガラケーの機能になった、ガラパゴスケータイ✖️スマートフォン=ガラホと進化。短縮の進化をとどまることをしらないという。pcmobilephonehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『分類』は方便、知の飛躍的発展には有害」から

2015.9.8  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『分類』は方便、知の飛躍的発展には有害」から

分類には無関係に知や芸術は相互連携で生まれる

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、昭和の建築界の巨匠、谷口吉郎氏の随筆集から芸術でも知でも相互連携で発展し、分類は方便であることを説いている。

○人類知の飛躍的な発展には

分類や二分法は、物事の理解には役立つ方便だと和田教授はいう。かえって、方便が人類知の飛躍的な発展には阻害要因となるという。

現に和田教授が推進した生物物理学も生物学と物理学とは無関係であるとしていては生まれなかった。分類はあくまでも方便である。したがって、分類に縛られることは発展を阻害する。和田教授が紹介している谷口氏の随筆集(『清らかな意匠』(朝日新聞社、1948))から引用してみよう。

  • 芸術を有形芸術/無形芸術、有用芸術/無用芸術、とか視覚芸術/抽象芸術等々に分け、それに割り当てられる芸術も、詩や、音楽、絵画、彫刻、更に舞踊、劇などのほかに、新しいところでは、映画や写真、ラジオまでも、登場してきて、この分類学の組織図を、この分類学が組織図を一層複雑にしている
  • このような芸術の分類学は、それによって諸芸術の特性を明瞭にし、その限界を定めたりするには学問的な意味があるかもしれないが、実際の諸芸術は、いずれも独立したものではなく、互いに緊密に連関し、諸芸術は切り離して考えることはできない。
  • 歴史的にも諸芸術はいずれも相提携することで成立してきたことには間違いがない。したがって、いかに芸術の分類学が、諸芸術の相違を明確にし、その対立を図式的に解明しても、諸芸術は「姉妹芸術」として深い血縁関係を結んでいる。特にその血縁関係が親密な時代には、「様式」が高い美を発揮し、大きな造形力を発現していた。そんな時代には、各種の芸術は孤立を許されなかった。

広大な人類知の沃野で人間の知がいかに限られ、また片々たるものであるかを自覚すべきだという。既存の分類に背中を向けて未知の世界を眺望する気待ちがなければ、科学技術も芸術も発展しないという。bookhappy01

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:ペッパーとの生活、役立つアプリに期待」から

2015.9.7   日経産業新聞の記事「探査計:ペッパーとの生活、役立つアプリに期待」から

一緒に暮らしてみてわかったこと

コラムの著者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、ソフトバンクグループの感情認識ロボット「ペッパー」を買って「自宅にロボットがいると生活はどう変わるか」が知りたくて3年間で保守・保険料なども運用費も込みで100万円もする実験を始めて気付いたことを語っている。

○人間型の巨大なスマートフォン的な感覚

とりあえず、石川氏の自宅の冷蔵庫の横に立っているペッパーくん。朝は、「おはよう」、夜も帰宅時に「ただいま」とペッパーに声をかけているという。すると、時々「外は雨、降ってましたか?」と返事が返ってくると驚くという。会話のセンスも良く、結構ワクワクするという。

ただ、正直言って、あまり生活に役立つアプリがあるわけではない。子供相手にちょっと楽しみくらいのアプリが公開されていりだけである。これからのアプリの増加を期待してみると、ペッパーは、人間型の大きなスマートフォンだと気づくという。

さて、ペッパーくんが、生活必需品となるかは、まだ未確認だ。dogcateyehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:規制ばかりの日本」から

2015. 9.7   日経産業新聞の記事「眼光紙背:規制ばかりの日本」から

周回遅れを生み出しかねない状況?!

コラムの著者は、シリコンバレーの経営者と談義して日本市場の魅力が薄れているとの話の背景に、日本の新しいICTに対する姿勢があるようだと指摘している。

○IoTの成功には試行錯誤を行える実験場が必要

日本市場のIoTなど最先端技術を使うことの魅力が低下しているという。IoTを使い、AI(人工知能)やロボティクスを駆使して、徹底した合理化を図り全産業に対象を広げる欧米のVBが多い中で、日本市場は魅力的でないという。

まずは、多くの試行錯誤や実験を行って、データを積み重ね成功への最短を得ようとする動きにあっていない、さらにいえば阻害する、多くの日本での規制である。自動運転車、ドローンなどの走行や運転は、いづれもまずは規制する動きばかりで、やるまえに何かあったらどうするかの議論ばかりである。

実験さえできないとなれば日本市場に魅力はない。長期的に世界に広がるICTサービスのいづれも享受しないまま国外が先行することになりかねない状況だとコラムの著者は懸念している。happy01impact


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から

2015.9.4    日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から

参入するのが世界一難しい日本の市場

コラムの著者 横山 斉理氏(日本大学商学部准教授)は、コンビニコーヒーのブームについて既存のコーヒー関係者の視点で解き明かしている。

○意外に優位性のないコンビニコーヒー?

2013年1月からセブンイレブンはセブンカフェを本格導入し、14年度の売り上げは7億杯に達するという。他のコンビニもこの分野に力を入れてきている。

さて、この影響をもろに受けるのはどの業界か?

  • 従来型の喫茶店;コンビニでの購入者と消費スタイルがかけ離れているので考えにくい。
  • 気軽に飲めるカフェ;くつろいだ時間や勉強の時間を提供するなどの付加価値あり
  • 自動販売機;コンビニよりはるかに簡単。ものの数秒で商品が手に入る
  • チルドコーヒー;持ち運びでき、コンビニコーヒーよりも手軽で品質を保てる
  • 缶コーヒー;持ち運びでは最も優れており、品質を保てる

と考えるとコンビニコーヒー自体にあまり優位性はなく、既存の商品の価値を浮き彫りにする存在であることがわかる。

このように業態を超えた新規参入はリスク要因に見えるが、商品の価値を改めて検討するには良い機会を与えている。このような積み重ねが、参入しにくい日本市場の橋頭堡であろう。cafehappy01