【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:判断力に欠かせぬ洞察力、根底に隠れた本質見抜く」から
2015/08/12
2015.8.7 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:判断力に欠かせぬ洞察力、根底に隠れた本質見抜く」
結果の良否は洞察力にも依存
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、物事の根底に隠れている本質を見抜く洞察力を磨くことを勧めている。
○判断の末の結果
毎日あれこれを考えて行動しているが、そこでは、判断の良し悪しが、結果の良否を決めている。良い判断に欠かせないのが洞察力であるという。直感力という人もいるが、和田教授は高い視点と広い視野を持ったものであるという。
「重要な本質」は多種多様であるが、科学では原理・法則にあたる。洞察力は科学では重要だが、人生や世界史までも動かすようなこともあるという。
和田氏の逸話として、1903年にライト兄弟が人類初飛行を成し遂げた。さらに3年が経ち、サントス・ヂュモンが欧州初飛行に成功している。英国のデイリー・メール紙は、220mを20秒で飛んだと簡単に紹介した。それをみたオーナーで新聞王と言われたノースクリフき卿が編集長を叱り飛ばしたという;
「サントス・ヂュモンが220m飛んだのがニュースではない。英国はもう島ではなくなった。そこがニュースなのだ。英国を空から侵略する道具ができたのだ。なぜそれを書かない」
つまり、これまでドーバー海峡と英国海軍で万全に守られていた英国が、飛行機の出現で、国防基盤が崩れたと言いたかったわけである。ちょっとしたニュースから国家の危機が洞察され、第2次世界大戦のバトル・オブ・ブリテンで勝利につなげた。
洞察力を応用すれば、あらゆる課題に対して、「何が一番大切か」をガイドとして論議をすれば、議論をリードできるという。
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