【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『ムーアの法則』半世紀、半導体産業の活力示す」から
2015/08/09
2015.8.4 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『ムーアの法則』半世紀、半導体産業の活力示す」から
業界の道筋をつけた50年の歴史
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、米インテル社の創業者の一人、ゴードン・ムーア氏の提唱「ムーアの法則」が米技術誌に掲載されてから50年が経ち、その意義について語っている。
○LSI(大規模集積回路)とRSI(適正規模集積回路)の論争
「集積回路(IC)の集積度は1年で2倍(後に2年で2倍に修正)になる」というのがG・ムーアの法則である。半導体技術はこの法則の通り、高集積化、高機能化が進みエレクトロニクスを中核とする戦後のイノベーションに大きく貢献したと言われている。
まだ、量産にも至らない段階でムーア氏は自身をもって法則を提唱。当時、高集積化は製造歩留まりの低下を招きコスト高を引き起こすといったBell電話研究所(当時)の半導体研究雨の権威、ジャック・モートン氏は論議をぶつけ、LSIよりもRSIこそが今後の進むべき道と示した。
そんな逆風の中でムーア氏は自らインテル社をロバート・ノース社長とともに法則を裏付けるかのように半導体メモリなどを開発し、その結果として手のひらに乗る電子機器を予見した。革新的な予見を現実のものにする道筋を自ら編み出しビジネスを成功に結びつけた点は脱帽である。
コメント