【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:菓子の世界ブランド、日本の品質水準高く」から
2015/07/04
2015.7.2 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:菓子の世界ブランド、日本の品質水準高く」から
味、品質、パッケージともに高水準
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、菓子でグローバルブランドができないかと挑戦しているメーカーを事例に
○各国の嗜好の差異で世界標準が遅れる食品業界
三浦教授によると、今、菓子で『ポッキーはなぜフランス人に愛されるのか』(日本実業出版社、三田村路子著)が話題になっているという。世界と日本の菓子を食べ比べた著者の感想は、「チョコレートもスナック菓子もキャンディ、クッキーも、日本の方が断然美味しいのではないか?」といったものだったという。
日本の海外進出は、車や家電など機械モノは強いが、食品や日用雑貨は世界の大手の後塵を拝していたという。それは、食品・日用雑貨や小売、サービス業は国の文化の影響を受けるので、グローバル展開が難しいと言われてきた。そんな中、日本のコンビニエンスストアや外食産業の海外展開はめざましいという。その要因は、食文化への適応の成否よりも、現地でのオペレーション・システムの構築の成否によるという。つまり、意外と菓子は海外進出が難しくないのでないかということである。
江崎グリコのポッキーについていえば;
- 細いプリッツに薄くチョコレートを一部を除いてコーティングできる高度な技術
- 手を汚さずに「ながら食べ」ができる
- 友達と一本ずつ取り合って楽しむ「シェア・ハピネス」といったコンセプトで成功
- 高温多湿な東南アジアでは、チョコレートの融点を変える技術
- 開けやすいパッケージ
といった味、品質、パッケージと総合的に世界市場に打って出ることができそうだという。
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