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 2015.6.5   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ベンチャーと町工場、コラボが生む技術革新」から

ベンチャーと町工場、相補的な展開

コラムの著者 近藤 正幸氏(横浜国立大学)は、東京・墨田にあるものづくり総合支援施設「ガレージスミダ」の通じて、ベンチャー企業と町工場の相補的な関係からの発展について語っている。

○ベンチャーの創出と町工場の生産技術の支えで発展

一般のモノづくりベンチャー企業は、創出する試作品が素晴らしくても量産に必要な生産技術が足らないという。一方で、町工場では必要な生産技術は世界水準にあり、これらがお互いに組めば、開発・設計から試作・量産までの作業を素早くできるメリットが出てくる。

同施設の機器は、デジタル・ファブリケーションの4種の神器と呼ばれる;

  • 3Dスキャナー
  • 3Dプリンター
  • レーザー加工機
  • CNC加工機

が備わっている。さらに、同施設の設置者の社長であり、近接する町工場が対応できる。さらに、投資や経営支援を行う企業も参加してきた。経営の4資源、人、カネ、モノ、情報が集まったわけである。

アイデアや基盤となる技術があっても熟練したモノづくりの技術を持たないベンチャーの支援に、中小企業の生産技術を使うことで、世界にインパクトを与えるイノベーションが起こりそうである。pencilimpacthappy01

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