【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:知識経営、シンガポールの底力」から
2015/05/25
2015.5.21 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:知識経営、シンガポールの底力」から
日本の10分の1のGDPで知識立国を目指すシンガポールの強み
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、ゴールデンウィークに訪問した南洋理工大学のACI(Asian Consumer Insight)研究所の意気込みからシンガポールの強みに言及している。
○補助金に頼らず自立せよ
ACIは2011年シンガポール政府から多額の支援を受けて設立された研究・教育機関で、アジアの消費者の意識や行動を解明し、企業へのマーケティング戦略に貢献しているという。
同研究所は、シンガポール内外の大学や企業と多くの取り組みを行っており、「補助金に頼らず自立せよ」とシンガポール政府から釘を刺されていており、日本企業の多くともプロジェクトを進めている。横浜市の1.5倍の人口が仙台市程度の面積に居住する小国であるにもかかわらず、GDP規模でも日本の10分の1でも、他国への、例えばインドネシアへの投資額ランキングでは、第2位の日本を大きく抑え、堂々トップである。天然資源を持たないシンガポールでは、強みは知識と知識経営である。知識経営を国全体が支援し実行し、常に新しい知識を育み、取り込んで、イノベーションを起こしている点が強みだという。メンバーは海外との連携が死活問題であると心底理解し、それを楽しんで挑戦しているという。知識立国を目指すシンガポールの強みがここにある。
コメント