【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:日本の老舗企業、ブランド志向が支えに」から
2015/04/19
2015.4.16 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:日本の老舗企業、ブランド志向が支えに」から
世界の老舗企業の協会が日本企業に顕彰
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、家業歴200年以上の老舗企業44社からなる国際組織エノキアン協会(本部・パリ)の日本企業への顕彰を通して、老舗企業の教えについて語っている。
○貝印の顕彰
このほどエノキアン協会からレオナルド・ダ・ヴィンチ賞を受けるのは、貝印である。同賞は、2011年から始まり、第一回はフェラガモであった。
世界最古の企業は日本の金剛組(創業578年、寺社建築)で他国に比べ、日本は老舗企業が多い。三浦教授はその理由として、
- 高品質へのこだわり
- ブランド志向
- イエ社会
にあるという。鼻識は、欧米の最高価値を真善美と聖に見出すことに対して、日本は清浄という美的価値が最重視されることによるという。不具合は改善に取り込み、完璧な製品に作り込んでいく。
日本人のブランド志向は、日本の特徴として日用品や食品などもブランドが重視されるところだという。
日本特有のイエ社会の伝統がある。戦前は「お国のため」、戦後は「会社のため」で、老舗企業でいえば「のれんのため」である。ただ匠の技を墨守しているのではなく、常に革新も怠らない姿勢である。不易と流行、守るべきものと変えるべきものを企業経営では必要であると老舗企業は示唆しているという。
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