【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:楽観できない景気の先行き」から
2014/05/22
2014. 5.19 日経産業新聞の記事「眼光紙背:楽観できない景気の先行き」から
試算でみる景気回復の足かせ
コラムの著者は、1~3月期の実質国内総生産(GDP)の発表に伴い、景気の状況を予想している。
○前回の消費税増税の統計値と一致
消費税引上げ「前」の駆け込み需要で前期比年率5.9%の高い伸びを記録。それほど駆け込み需要に期待がないとの声が多かったが、民間最終消費支出は8.5%増で、1997年の消費増税の数値と一致するという。
今後4~6月期には反動でマイナスとなり、問題はその後の7~9月の景気回復の度合いだという。
多くは、雇用・所得環境の好転から賃金上昇を期待。景気の落ち込みは一時的との考えが、政府・日銀の観測である。その根拠は、需給ギャップの縮小ないしは解消だ。
ところが、駆け込み需要にしても公共投資にしても継続的な内容ではない。さらに、需給ギャップが縮まったからということで、一気に賃金上昇につながるとはいいがたい。
全体的な産業からみると、賃金の伸びは1%に届かず、インフレ率が消費増税分3%上昇で、実質賃金は、マイナス2%となり、むしろ、マイナス幅が拡大する。これが、景気回復の足かせとなるのではないのかという懸念である。
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